ソフトコンタクトレンズの外し方とは?入れ方やコツもわかりやすく解説!
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初めてソフトコンタクトレンズを使う際、以下のように思ったことはありませんか?
- 「レンズが大きいと目に入れるのが大変そう」
- 「やわらかいレンズは扱いにくい?」
- 「直接目に触れるものなので怖い」
ソフトコンタクトレンズは、水分を多く含むやわらかい素材のレンズです。
付け心地は良いので慣れやすいですが、入れ方や外し方にコツがあります。
取り扱いのコツさえ知っておけば心配ありません。
この記事では、ソフトコンタクトレンズの入れ方、外し方が簡単にできるコツについて、詳しく解説していきます。
ソフトコンタクトレンズの外し方
ソフトコンタクトレンズを外すときは、両目とも利き手の親指と人差し指を使います。 目の開け方は先に述べた入れ方のときと同様です。
外す前のチェックポイント
ソフトコンタクトレンズの外し方にはいくつかコツがあります。コツを知っておくと、より簡単にレンズを外すことができるでしょう。
ソフトコンタクトレンズを外す前のチェックポイントとしては、以下の3つが挙げられます。
- ①手洗い
- ②爪の確認
- ③レンズケア用品の準備
それぞれ詳しく解説していきます。
- ①手洗い
コンタクトレンズを取り扱う前に、必ず手洗いをして水気をとってください。汚れや菌がレンズに付着し、そのまま目に触れてしまうと、眼障害を引き起こす可能性があり危険です。また、指がぬれたままだと滑るのでしっかり水気をとりましょう。
- ②爪の確認
爪が長いと目やレンズを傷つけてしまうだけでなく、コンタクトレンズを外す際、恐怖心から十分に力が入らず、外れにくいです。爪は短く切っておきましょう。
- ③レンズケア用品の準備
1日使い捨て以外のソフトコンタクトレンズを使う方に当てはまります。
ソフトコンタクトレンズは水分を含むので、汚れも蓄積されやすく、使った後は念入りなケアが必要です。清潔なレンズケースと洗浄液を用意しましょう。
ケア方法を詳しく知りたい方は、こちらをご参照ください。※参考1
ソフトコンタクトレンズを簡単に外すコツ
ソフトコンタクトレンズを外すコツは以下の4つです。
- ①目に潤いを与える
- ②黒目からレンズをずらす
- ③指の間を広げる
- ④指の力(向きと強さ)
それぞれ詳しく解説していきます。
- ①目に潤いを与える
まばたきを数回するか、コンタクト用の目薬を差してからレンズを外しましょう。
コンタクトレンズを装着してから時間がたつと、乾いて目に張りついていることが多いです。無理に外すと目を痛めてしまいます。- ②黒目からレンズをずらす
目線を少し上にあげて、黒目の位置からレンズを少し下にずらすと外れやすいです。
コンタクトレンズは、黒目のカーブに最も合うように作られているので、少しずらすだけでも外れやすくなります。- ③指の間を広げる
コンタクトレンズを外す際、利き手の親指と人差し指の間隔は少し広めが良いでしょう。
間隔が狭過ぎると、レンズに加わる力が弱くなり外れにくいです。- ④指の力(向きと強さ)
コンタクトレンズを外す際、指の力はレンズに対して垂直に入れましょう。
平行になってしまう方が多いのですが、レンズに向かって力が加わらなければ外れません。また、レンズに加わる力が弱過ぎても外れません。テレビのリモコンを押すぐらいの力は必要です。
ソフトコンタクトレンズの入れ方
ソフトコンタクトレンズを入れるときは、入れる目と同側の人差し指でレンズを持ち、中指で下まぶたを押さえます。反対側の人差し指で上まぶたを押さえ、目を上下に開きます。
入れる前のチェックポイント
ソフトコンタクトレンズの入れ方にはいくつかコツがあります。コツを知っておくと、より簡単にレンズを入れることができるでしょう。
ソフトコンタクトレンズを入れる前のチェックポイントとしては、以下の5つが挙げられます。
- ①手のケア
- ②鏡の位置
- ③右目レンズか左目レンズかの確認
- ④レンズの表裏の確認
- ⑤レンズの向きの確認
それぞれ詳しく解説していきます。
- ①手のケア
コンタクトレンズを取り扱う前に、必ず手洗いをして水気をとってください。
汚れや菌がレンズに付着し、そのまま目に入れてしまうと、眼障害を引き起こす可能性があり危険です。
また、目を傷つけないように爪は短く切っておきましょう- ②鏡の位置
ほとんどの方が、コンタクトレンズを入れるときは鏡を見ながら行います。 そのとき、鏡の位置が目線より高過ぎても低過ぎても入れにくいです。
黒目が目の真ん中にくるので、真正面に鏡があると良いでしょう。- ③右目レンズか左目レンズかの確認
コンタクトレンズの度数は、人によってさまざまです。
左右で同じ度数の方もいれば、違う方もいます。
ここでいう確認とは、左右の度数が違う方に当てはまるものです。
必ず、右の度数・左の度数と確認をしてください。
左右の度数が逆だったり、同じ度数のレンズを両目に付けてしまったりすると見え方が合わないので危険です。- ④レンズの表裏の確認
ソフトコンタクトレンズは、一見同じように見えますが、表と裏があります。
製品によっては、レンズに表裏のマークが記されているものがあるので確認しましょう。
マークがない場合は、レンズをつまんだときに、レンズのフチが内側に丸まるか、外側に開いたままかで判別できます。
内側に丸まるほうが表なので、そのまま付けて大丈夫です。- ⑤レンズの向きの確認
向きの確認とは、乱視用のソフトコンタクトレンズを使う方に当てはまるものです。 乱視用のレンズには、「ガイドマーク」といって乱視の矯正が装着した直後から安定するよう印があります。
※製品によって、印が違うので購入時に覚えておいてください。
ソフトコンタクトレンズを入れる前の確認事項は少なくありませんが、使っていくうちに、これらを素早く行うことができるようになります。
ソフトコンタクトレンズを簡単に入れるコツ
ソフトコンタクトレンズを入れるコツは以下の5つです。
- ①指の位置
- ②視界の確保
- ③目を大きく開ける
- ④指を離すタイミング
- ⑤まばたきのタイミングと強さ
それぞれ詳しく解説していきます。
- ①指の位置
ソフトコンタクトレンズを入れる際、両手の指を使って目を大きく開きます。
そのとき、指で押さえる位置は”まつ毛の生え際”が良いでしょう。
最初から押さえる位置が悪かったり、途中でズレると目の開きが狭くレンズが入りにくいです。- ②視界の確保
コンタクトレンズを指にのせる際、なるべく指先にのせましょう。 レンズを指の腹にのせてしまうと、目に入れるとき自分の指でレンズが隠れて見えにくいです。
また、反対の目が手や腕で隠れてしまっても遠近感が鈍くなり、レンズから目までの距離が感じにくいです。両目で見えるようにしてください。
- ③目を大きく開ける
コンタクトレンズを入れる際、まぶたは黒目全体が見えるくらい上下に大きく開きましょう。上まぶたの指は真上に 引っ張り、下まぶたの指は真下に引っ張ります。
斜めに引っ張ってしまうと目が細くなり、上下のまつ毛やまぶたにレンズがぶつかるので入りにくいです。- ④指を離すタイミング
コンタクトレンズを入れる際、レンズが目に付いても、指を離すのが早過ぎると外れてしまいます。レンズ全体が黒目に付いてから指を離しましょう。
目は球体で、レンズも半円状になっています。レンズの一部が目に付いていても、全体が付いていなければ目の上で安定しません。- ⑤まばたきのタイミングと強さ
コンタクトレンズを入れる際、ずっとまばたきを我慢するのは不可能です。 しかし、入れる瞬間は少しだけ我慢する必要があります。
また、レンズが付いた直後はレンズと目の間に空気が残っているので、強く目を閉じるとレンズが外れやすいです。やさしく目を閉じると良いでしょう。
それでも外れてしまう場合は、レンズが付いたら、顔は正面を向いたまま目線だけ下向きにしてください。空気が少し抜けるので、そのまま下まぶた→上まぶたの順に押さえていた指を離し、ゆっくり目を閉じましょう。
爪が長いときの入れ方・外し方のコツ
ソフトコンタクトレンズを爪が長い状態で使用するのは大変危険です。
目やレンズを傷つけてしまうことがあります。
しかし、オシャレやお仕事の都合上、爪を長く保たなければならない場合もありますよね?
そのようなときは、付け外しの方法を工夫したり、グッズを利用すると良いでしょう。
以下3つの方法を参考にしてみてください。
指の腹を使う
爪が長い場合は、指のやわらかい部分である腹を使うよう心掛けましょう。
ソフトコンタクトレンズをケースから取り出すとき、爪が当たるとレンズに傷がついたり、破損したりすることがあります。
レンズを外してケアするときも、爪が当たると目やレンズに傷がつくので、気をつけてください。
目薬を差す
ソフトコンタクトレンズを外す前に、コンタクト用の目薬を差して、潤いを持たせるとレンズが外れやすくなります。目の表面が乾いていると、レンズが張りつき外れにくいです。
meruru(メルル)を利用する
ソフトコンタクトレンズを”入れる”とき”外す”ときの便利グッズです。
指がレンズに直接触れないので、清潔かつ簡単に付け外しができます。
指が大きい方、手洗いや爪のケアが十分に行えない環境で使用される方にオススメです!
meruruを利用することで、コンタクトレンズを自分の指の上で保持する必要がなくなり、目を大きく開けることに集中できます。
また、外すときも指先が直接目に触れないので、恐怖心が軽減され一石二鳥です!
meruruについて詳しく知りたい方は、こちらをご参照ください。
meruruの商品ページを見る上手く付け外しができないときは?
ひとつずつ部分的に練習することが、簡単にできるコツです。
ソフトコンタクトレンズの付け外しでは、気にしなければいけないことがいくつかあり、最終的にはそれらを同時にできないといけません。
ですが、最初からすべてを同時にというのは難易度が高いですよね?
以下の「3Step」を参考にしてみてください。
- 【Step1】
まずは、目を大きく開ける練習です。レンズを持たずに目を開けることだけに集中しましょう。正しい目の開け方ができるようになってから、次に進みます。
- 【Step2】
次に、目に指先が近づく感覚に慣れましょう。
レンズは持っても持たなくても、どちらでも良いです。まばたきを我慢できるようになるまで、繰り返し目の前で指先を近づけたり遠ざけたりしてください。- 【Step3】
最後は、Step1とStep2を同時に、レンズを持って練習します。
最初からいっぺんに頑張るよりも、段階を踏んだ方がスムーズです。
それでも難しい場合は、直径が小さいレンズや形状保持の高い(指の上でレンズが安定しやすい)レンズに種類を変更するという方法もあります。眼科にてご相談ください。
【まとめ】ソフトコンタクトレンズを正しく扱いましょう
ソフトコンタクトレンズは、直径が大きいため、付け外しに苦戦する方が多いでしょう。
しかし、ソフトコンタクトレンズはやわらかいので付け心地には慣れやすいです。コンタクトレンズを初めて利用する方、運動中に使用する方にも人気があります。
ただし、付け外しがうまくいかないと、レンズや目が傷つき、眼障害を引き起こす危険性もあるので注意が必要です。
最初は付け外しに苦戦しても、コツを知ることで、安全快適にソフトコンタクトレンズを使えるようになります。
取り扱いしやすい製品を知りたい方は、こちらをご参照ください。

参考資料
- 参考1:厚生労働省:ソフトコンタクトレンズ用消毒剤の適正使用などについて
- https://www.mhlw.go.jp/topics/2009/12/tp1216-1.html