コンタクトレンズを初めて使う40・50・60代の方へ!知っておくべき知識や利用者の体験談
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「40歳以上におすすめのコンタクトレンズはどれ?」「今からコンタクトレンズデビューしても遅くない?」という疑問はありませんか?
40・50・60代の方におすすめのコンタクトレンズが、各メーカーから発売されています。
種類も豊富なので、きっとあなたに合うコンタクトレンズが見つかりますよ!
そして、コンタクトレンズデビューに「遅い」はありません!
40歳を過ぎてから、初めてコンタクトレンズを使う方もたくさんいるので安心してくださいね。
この記事では、コンタクトレンズの知識とおすすめの製品について、詳しく紹介していきます。
コンタクトレンズに年齢の限界はあるの?
コンタクトレンズに年齢の上限はありません。高齢者向けのレンズも多いです。
しかし、目の状態によっては限界となることもあるでしょう。
コンタクトレンズの限界となる要因は、以下の2つが挙げられます。
- ①角膜内皮細胞の減少
- ②涙の分泌量の減少
それぞれ詳しく解説します。
- ①角膜内皮細胞の減少
- 角膜内皮細胞は、目の表面にある細胞です。
加齢とともに減少する場合や、コンタクトレンズにより目に酸素が足りなくなって減少する場合があります。 - 細胞が減少すると、目の手術が受けられない、角膜の透明性を保てないなどのリスクが高まるので注意しなければいけません。
- ②涙の分泌量の減少
- コンタクトレンズは涙の上に浮いている状態です。
加齢にともない涙の分泌量が減少すると、目のうるおいが不十分となり、ドライアイを引き起こしやすくなります。 - ドライアイの症状が強くなった場合は、角膜障害となる恐れがあるため、コンタクトレンズのやめどきです。
これからコンタクトレンズデビューを考えている、40代・50代・60代のみなさん!
まずは、眼科医療機関(以下「眼科」)を受診して、コンタクトレンズを使用できる目の状態かどうか診てもらいましょう。
40・50・60代でコンタクトレンズデビューする理由
40歳を過ぎてからコンタクトレンズデビューする理由に、「メガネが不便」「おしゃれを楽しみたい」「近方視力の変化(=老眼)」が挙げられます。
コンタクトレンズは、趣味のスポーツや仕事の都合上、メガネよりも便利だったり、 メイクやファッションを楽しむことができたりするのです。
また、老眼の影響が出てきたときに、必要となることもあるでしょう。
老眼とは、加齢とともに水晶体の弾力性が弱まり、近くにピントが合わせにくくなる症状です。※参考1
老眼は、一般的に40歳前後から自覚症状として現れます。
以下の表が年齢に応じた加入度数(※)の目安です。
年齢(歳) | 加入度数(ADD) |
40 | +1.00 |
45 | +1.50 |
50 | +2.00 |
55 | +2.50 |
60 | +3.00 |
(※)加入度数とは、近くを見るときの度数と、遠くを見るときの度数差を言います。
遠近両用のみに使われる数値です。
一般的に「40代で+1.00~+1.75」「50代で+2.00~+2.75」「60代で+3.00」の加入度数が必要になり、老眼の進行に合わせて度数を調整します。
このように、コンタクトレンズデビューする理由は、人によってさまざまです。
老眼のセルフチェックには、下記の表を参考にしてください。
- 老眼セルフチェック
- □ スマホや雑誌を離すと見やすい
- □ 仕事や買い物で細かい文字が読みにくい
- □ 目線を移したときに、ピントが合いにくい(遠くから近く/近くから遠くを見たとき)
- □ うす暗い場所だと、かすむようになった
- □ 3と8、6と9などの数字が判別しにくい
- □ 近くのものを長時間見ていると、頭痛や吐き気がする
これらの症状が当てはまる方は、老眼の可能性があります。眼科に相談しましょう。
老眼には遠近両用コンタクトレンズが最適
老眼に加えて、近視・遠視・乱視の影響があると、近くも遠くもピントを合わせにくくなるので、遠近両用コンタクトレンズが最適です。
遠近両用コンタクトレンズの構造は、種類によって異なるので覚えておきましょう。
ソフトコンタクトレンズは、イラスト(図1)のような、「同時視型」になります。
同時視型とは、目の中で近くも遠くも同時にピントが合っており、どちらを見るかは脳が切り替えて、ピントを合わせる構造です。
※レンズのデザインは製品によって異なります。
ハードコンタクトレンズは、イラスト(図2)のような、「交代視型」が多くあります。
交代視型とは、視線を変えることにより近用度数と遠用度数を使い分けて、ピントを合わせる構造です。
※レンズのデザインは製品によって異なります。
遠近両用コンタクトレンズは、種類が豊富なので、いくつかの製品を試してみるのも良いでしょう。
メリット・デメリット
遠近両用コンタクトレンズには、メリットとデメリットがあります。
それぞれを理解したうえで、遠近両用コンタクトレンズを使いましょう。
- メリット
- ・遠近両用メガネに比べて、歪みや揺れが出にくいので慣れやすい
- ・老眼鏡のかけ外しが不要
- ・旅行やゴルフなど、近くも遠くも見たいときに便利
- ・近くが見えるので、アイメイクしやすい
- デメリット
- ・近くと遠くが、ほどよく見える構造なので、単焦点レンズ(※)に比べて鮮明度が少し劣る
- ・乱視の程度によっては、遠近両用コンタクトレンズが適さない場合がある
- ・付け心地に慣れるまで、数日かかる場合がある
- ・目に直接触れるため、誤った使用方法は目のトラブルにつながる
※単焦点レンズとは、1枚のレンズにひとつの度数しか入っていない通常のレンズです。
利用者の体験談
アットコンタクトに寄せられたお客様の体験談を一部紹介します。
- 40代 男性
- 2週間使い捨ての遠近両用コンタクトレンズを初めて使ってみました。
1種類目は、遠くの見え方は良かったのですが、近くの見え方がイマイチでした。
2種類目は、遠くも近くも見やすかったので、継続して使っています。 - 50代 女性
- 今まで使っていたレンズで、近くが見えづらくなってきたので、1日使い捨ての遠近両用コンタクトレンズを購入しました。
見え方は使っていくうちにだんだん慣れて、手元がとても見やすく感じるようになりました。
今までのレンズに比べると、遠くの見え方は若干ぼやけますが、許容範囲です。 - 60代 女性
- 料理のときにレシピの数字を見たり、趣味のドールハウスをスムーズに作ったりしたくて、1日使い捨ての遠近両用コンタクトレンズを購入しました。
裸眼の時よりも手元の見え方が快適です!
※個人の感想です。
おすすめの遠近両用コンタクトレンズ【6選】
遠近両用コンタクトレンズは、各メーカーから数種類発売されています。
その中から、見え方や付け心地など、あなたに合った製品を選んでください。
ここでは、おすすめの遠近両用ソフトコンタクトレンズを6製品紹介していきます。
商品名 | ワンデーアキュビューモイストマルチフォーカル (Johnson & Johnson) |
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- 特徴
- 加入度数が3段階あり、年齢とともに老眼が進んでも安心です。
- レンズの中に閉じ込めた「保湿成分PVP」により、1日中快適な付け心地が続きます。
やわらかい素材で、薄いエッジデザインのため異物感の少ないレンズです。
商品名 | シード1dayPureマルチステージ (SEED) |
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- 特徴
- 初めて遠近両用コンタクトレンズを使う方でも、弱い加入度数から試せるため、見え方に慣れやすいレンズです。
- レンズの保存液に「天然保湿成分アルギン酸」が配合されています。
両性イオン素材を使用しており、うるおいを保ちながらも汚れにくいため、1日快適な装用感が続きます。
商品名 | プロクリアワンデーマルチフォーカル (CooperVision) |
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- 特徴
- 度数の変化を緩やかにすることで、視界の揺れやまばたき時の違和感が少ないため、中間から遠方の見え方が自然で快適です。
- レンズの素材に保水成分「MPC」が配合されており、水分の減少を抑えるので、うるおいを保ちます。
商品名 | シード2weekPureマルチステージ (SEED) |
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- 特徴
- 初めて遠近両用コンタクトレンズを使う方でも、弱い加入度数から試せるため、見え方に慣れやすいレンズです。
- レンズの保存液に「天然保湿成分アルギン酸」が配合されています。
両性イオン素材を使用しており、うるおいを保ちながらも汚れにくいため、2週間快適な装用感が続きます。
商品名 | バイオフィニティマルチフォーカル (CooperVision) |
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- 特徴
- 近用度数と遠用度数の中間移行部が非球面設計で、視線を切り替えたときの違和感が少なく、近くから遠くまで自然な見え方です。
- 酸素透過性が高いシリコーン素材のため、長時間装用の方に向いています。
うるおいベールで汚れも付着しづらく、レンズの素材が高い保水性を持つレンズです。
商品名 | エアオプティクスアクア遠近両用 (Alcon) |
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- 特徴
- 涙の分泌量が減るとレンズに汚れが付着しやすくなりますが、こちらの製品は汚れにくい素材のため、交換日まで衛生的に使用できます。
- 酸素透過性が高く、裸眼時の98%の酸素を通すため、目の負担が少ないです。
コンタクトレンズデビューして快適な生活を!
コンタクトレンズデビューのタイミングに決まりはありません。
仕事や趣味、日常生活の都合で、いつから使い始めても良いのです!
しかし、眼病を患っている場合は、コンタクトレンズが使用できないと診断されることもあります。
初めてコンタクトレンズを使う方は、眼科で目の状態を診てもらいましょう。
また、40歳を過ぎてからコンタクトレンズデビューをすると、老眼の影響は避けられません。
老眼には、遠近両用コンタクトレンズが最適になります。
種類も豊富なので、相性の良いレンズを選ぶと良いです。
遠近両用コンタクトレンズが気になる方は、眼科に相談してみましょう!