コンタクトレンズの白い汚れの原因は?対処法と汚れにくい商品を紹介!
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コンタクトレンズに白い汚れが付いて、見づらさを感じたことはありませんか?
白い汚れの原因としては、体内からの分泌物や手指の汚れがついていることや、目やコンタクトレンズ自体に問題があることが考えられます。
コンタクトレンズの白い汚れを放置すると、目が炎症を起こしたり、病気になってしまうことがあります。対策を知り、快適なコンタクトレンズ生活を送りましょう。
- 目次
- コンタクトレンズに白い汚れが付く原因は?
- 目からの分泌物が付着している
- 化粧品や手指の汚れが付着している
- 目のアレルギー症状が出ている
- コンタクトレンズの使用期間が過ぎている
- コンタクトレンズの白い汚れが付かなくなる方法
- ケアの方法とケア用品を見直す
- 汚れが付きにくいコンタクトレンズを選ぶ
- 汚れが付きにくいコンタクトレンズとは?
- タンパク質汚れが付きにくい「非イオン性レンズ」
- 乾燥にも強い「シリコーンハイドロゲル素材」
- 汚れが付きにくいコンタクトレンズ3選
- クレオ2ウィークUVモイスト
- 2ウィークピュアうるおいプラス
- エアオプティクス プラス ハイドラグライド
- 対策をしてコンタクトレンズの白い汚れを防ごう
コンタクトレンズに白い汚れが付く原因は?
コンタクトレンズに白い汚れが付く原因には、以下のようなことが考えられます。
- 体内からの分泌物
- 化粧品や手指の汚れ
- 目のアレルギー症状
- コンタクトレンズの期限が切れている
まず、何が原因で付着した汚れなのかを把握し、それに合わせた対策をすることが重要です。
目からの分泌物が付着している
まず考えられるのは、コンタクトレンズに目からの分泌物が付いていることです。※参考1
目にはいくつもの膜や腺があり、そこからさまざまな物質が分泌されています。こうした分泌物がコンタクトレンズに付着して、白い汚れの原因になることがあります。

角膜・結膜 | 目の表面の膜。新陳代謝を行っており、タンパク質が出る。 |
---|---|
涙腺 | 涙を分泌する腺。タンパク質を含む涙を出す。 |
マイボーム腺 | 上下のまぶたの内側にある腺。涙の蒸発を防ぐ脂質成分を分泌する。 |
化粧品や手指の汚れが付着している
化粧品や手指、空気中の汚れなど、体外からの汚れもコンタクトレンズの白い汚れの原因と考えられます。
体外からの汚れとして考えられるものとその原因・対処方法は、下記の通りです。
付着しているもの | 原因 | 対処方法 |
---|---|---|
化粧品 | アイライナーやアイシャドウなどのアイメイク用品を、まつ毛の内側・根元に使用している | ・化粧をする前にコンタクトレンズを装用する ・まつ毛の内側や根元に化粧をしない |
化粧水・乳液や クレンジングオイル |
コンタクトレンズを付けたままでスキンケアやクレンジングをしている | ・スキンケアやクレンジングの際はコンタクトレンズを外す |
手指の汚れ | 手についたハンドクリームやファンデーションなどの汚れ | ・コンタクトレンズを付ける前に石けんでよく手洗いをする |
空気中の汚れ | 花粉、たばこの煙、ハウスダストなどが目に入っている | ・サングラスや保護メガネを使用する ・こすり洗いなど、毎日のケアをしっかり行う |
特に化粧品などに含まれる油分は、一度コンタクトレンズに付いてしまうと、通常のケアでは落ちにくい場合があります。
その際は、無理にコンタクトレンズを洗ったり、汚れたコンタクトレンズをそのまま使ったりせず、新しいコンタクトレンズを使いましょう。
コンタクトレンズの汚れが原因で目がアレルギー反応を起こし、アレルギー性結膜炎になるなど思わぬトラブルにつながります。
目のアレルギー症状が出ている
花粉症やドライアイが原因で目にアレルギー症状が出ていることが、コンタクトレンズの白い汚れの原因となる場合もあります。
アレルギー症状がある方は、もともと目やにや涙の分泌量が増える傾向があります。そのため、ケアが不十分なコンタクトレンズを使用することで、分泌物がさらに増え、コンタクトレンズに白い汚れが付着してしまうこともあるのです。
また、アレルギー症状が出ている状態でコンタクトレンズの使用を続けると、かゆみを感じて目をこすったとき、アレルギー症状を悪化させる危険性もあります。
目のアレルギー症状が強い場合は、以下のように対処しましょう。
- 1DAYタイプのコンタクトレンズに変える
- 花粉症の時期だけ、コンタクトレンズの使用を止める
- 眼科で目薬を処方してもらう
コンタクトレンズの使用期間が過ぎている
丁寧に洗ってもコンタクトレンズの白い汚れが落ちないときは、コンタクトレンズの使用期間が過ぎてしまっていることが考えられます。
2WEEKや1MONTHのソフトコンタクトレンズは、一度開封すると使用期間内であっても徐々に劣化していきます。
使用期間の過ぎたソフトコンタクトレンズを装用すると、レンズに付着した汚れが目立ち見えづらくなる可能性があります。また、目に酸素が届かなくなり、目の病気を引き起こす危険もあるのです。
開封日を忘れてしまわないよう、開封した日を手帳に記入したり、スマートフォンのリマインダー機能を活用するなどの工夫をするのも良いでしょう。
1DAYのコンタクトレンズであれば、装用したコンタクトレンズを繰り返し使わないようにしましょう。
1DAYのコンタクトレンズは使い捨てを想定したコンタクトレンズのため、レンズ自体が薄く、こすり洗いに適していません。また、1日装用した後は表面に汚れが付着しているため、繰り返し使うと目のトラブルにつながります。
コンタクトレンズの白い汚れが付かなくなる方法
コンタクトレンズに白い汚れが付きにくくなる方法は、以下の2つです。
- ケアの方法とケア用品を見直す
- 汚れが付きにくいコンタクトレンズを選ぶ
白い汚れの原因に思い当たることがない場合は、これらの方法を試してみてください。
ケアの方法とケア用品を見直す
特に2WEEK・1MONTH・ハードコンタクトレンズを使用している場合、毎日のケアで汚れの蓄積を防ぐことが大切です。
コンタクトレンズのケアでは、以下の点に注意しましょう。
- ケアの前に手洗いをしているか
- クレンジングの前にコンタクトレンズを外してケアをしているか
- こすり洗いを毎日行っているか
- こすり洗い不要(つけおきタイプ)の洗浄液を使っていても、こすり洗いをしているか
- コンタクトレンズケースも毎日洗浄・乾燥させているか
- コンタクトレンズケースは、1.5~3カ月に一度は新しいものに交換しているか
毎日のケアの中では、こすり洗いが特に重要です。
「こすり洗い不要」と記載されているタイプの洗浄液を使用している方もいるかもしれません。しかし、汚れをきちんと落とすために、こすり洗いもあわせて行うと効果的です。※参考2
汚れが付きにくいコンタクトレンズを選ぶ
コンタクトレンズの種類によっては、汚れが付きにくいものもあります。
ソフトコンタクトレンズは、ハードコンタクトレンズと比べて水分が多く含まれています。その分、汚れも付きやすいのです。そのため、ソフトコンタクトレンズを使用している場合、コンタクトレンズの種類を変えてみると、白い汚れ対策になる場合があるのです。
汚れが付きにくいコンタクトレンズとしては、「非イオン性レンズ」や「シリコーンハイドロゲル素材」を使ったものが挙げられます。
汚れが付きにくいコンタクトレンズとは?
コンタクトレンズの白い汚れや、汚れから来る乾燥感は、特にソフトコンタクトレンズ使用者に多いトラブルです。
そのため、ソフトコンタクトレンズを購入する際に、汚れにくい素材に着目して選ぶのも一つの手です。
汚れが付きにくい素材の1つ目は、「非イオン性レンズ」です。体内からの汚れに多い、タンパク質汚れが付きにくくなっています。
2つ目は、「シリコーンハイドロゲル素材」です。高い酸素透過率を誇り、乾燥に強く汚れも付きにくいという特徴があります。
タンパク質汚れが付きにくい「非イオン性レンズ」
「非イオン性レンズ」は、タンパク質が付きにくい素材です。
ソフトコンタクトレンズには、「イオン性レンズ」と「非イオン性レンズ」があります。
イオン性レンズは、マイナスイオンを帯びています。そのため、プラスイオンを帯びた花粉やタンパク質を引き寄せやすいのです。反対に、化粧品や体内の分泌物に含まれる脂質は付きにくくなっています。
一方で非イオン性レンズは、電気的な性質を帯びていません。脂質は付きますが、プラスイオンを帯びているタンパク質汚れを引き寄せにくい傾向があります。

また、どちらの特性も活かした、汚れに強い「両性イオン素材」もあります。
「両性イオン素材」は脂質汚れにも強いため、化粧をする頻度が多い方におすすめです。
乾燥にも強い「シリコーンハイドロゲル素材」
「シリコーンハイドロゲル素材」は、高い酸素透過率を誇り、乾燥も防ぎます。また、汚れにくい、目が充血しにくいなどの特徴があります。
シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズは、長時間コンタクトレンズを装用する方、ドライアイの方に特におすすめです。
「シリコーンハイドロゲル素材」について詳しく知りたい方は、以下の記事もご確認ください。

汚れが付きにくいコンタクトレンズ3選
白い汚れが付きにくい、2WEEKのソフトコンタクトレンズを3つ紹介します。
使用期間の最後の1日まで、快適に装用できるものばかりです。白い汚れに悩まされている方は、ぜひ一度試してみてください。
クレオ2ウィークUVモイスト
汚れが付きにくい素材を採用したコンタクトレンズです。
レンズ汚れによる乾燥を防ぎやすく、長時間付けていても違和感が少なめです。
また、保存液には水分に馴染みやすく保水性に優れた保湿成分「MPCポリマー」が配合されており、なめらかな付け心地も自慢です。
クレオ 2ウィークUVモイストを購入する2ウィークピュアうるおいプラス
両性イオン素材「SIB」を採用したコンタクトレンズです。
汚れが付きにくいだけではなく、水分を引き寄せて留める力もあるため、一日中うるおいが続きます。
また、保存液にも天然うるおい成分「アルギン酸」を使っており、うるおいと汚れにくさの両方を実現しています。
SEED 2ウィークピュアうるおいプラスを購入するエアオプティクス プラス ハイドラグライド
シリコーンハイドロゲル素材を採用したコンタクトレンズです。
化粧品などの脂質汚れやレンズの乾燥を防ぐ機能と、コンタクトレンズの表面に涙を引き寄せる機能を備えています。
装用した瞬間の快適さが長続きするため、2週間気持ちよく使い続けられるでしょう。
エアオプティクス プラス ハイドラグライドを購入する対策をしてコンタクトレンズの白い汚れを防ごう
コンタクトレンズに付く白い汚れには、さまざまな原因があります。
しかし、毎日のケアを丁寧に行ったり、シーンに合わせて付け外しをするなどの対策をすれば、汚れを防ぎやすくなります。
また、コンタクトレンズそのものの素材に着目し、汚れにくいコンタクトレンズに替えてみるのも一つの手です。
アットコンタクトでは、汚れの付きにくいコンタクトレンズを多数取り扱っています。白い汚れ対策ができるコンタクトレンズ購入の際は、ぜひアットコンタクトをご利用ください。 アットコンタクトTOPページはこちら
参考資料
- 参考1:コンタクトレンズの汚れとキズ|日本コンタクトレンズ学会
- http://www.clgakkai.jp/general/study01-2.html
- 参考2:ケアの基礎知識‐こすり洗いの必要性|日本コンタクトレンズ学会
- http://www.clgakkai.jp/general/study02-3.html