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コンタクトレンズの「国内製品」と「海外製品」の違いについて徹底解説

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イメージ画像・コンタクトレンズの製造国がどこなのか、世界地図を指さしている図

コンタクトレンズは国内製品と海外製品が流通していますが、以下のような疑問はありませんか?

  • 「品質は違うのか?」
  • 「価格は違うのか?」
  • 「海外製品の買い方は?」

海外製品を知っていても、「国内製品」と「海外製品」にはそれぞれ、良いところも悪いところもあります。ただ、基本的に「海外製品」には少々リスクがありますので、購入を検討しているなら注意が必要です。
今回は「国内製品」と「海外製品」の違いについて解説していきます。

コンタクトレンズの「国内製品」と「海外製品」の違いとは?【メリットやデメリットは?】

私たちが使っているコンタクトレンズの多くは、海外で生産されています。
海外で生産されているコンタクトレンズは、国内製品と海外製品の2種類あります。

国内製品とは、日本で使用することを目的とし、厚生労働省により医療機器の承認を得たコンタクトレンズです。
海外製品とは、日本以外で使用することを目的とした、厚生労働省の承認を得ていないコンタクトレンズです。

どちらの製品も海外で生産されていますが、大きな違いは以下のとおりです。

  • 国内製品と海外製品では、商品名が異なることがある
  • 海外製品は、パッケージや説明書が外国語で表記されている
  • 海外製品は、説明書が同封されていないことがある

なぜ、このような違いがあるのに国内でも海外製品が流通しているのでしょうか? その理由を次の項目で詳しく解説していきます。

【1】基本的に「品質」は同じ

国内製品と海外製品の品質は同じです。
コンタクトレンズの製造会社は、製造に厳しい基準を設けているため、国内製品と海外製品の品質は変わりません。

コンタクトレンズのほとんどは、海外で生産されています。
国内製品は、国内に販売するために生産して審査を通過し、日本語のパッケージに包装した正規品のコンタクトレンズです。

海外製品は、海外で流通しているコンタクトレンズを国内に輸入しているため、パッケージが海外仕様になっており、非正規品のコンタクトレンズになります。
また、メーカーによっては国内と海外で商品名が異なることがあります。

画像・国内製と海外製のメダリストプラス

※海外で流通している商品には、透明フィルム包装がされていないものがあります。
日本国内向け商品と同じ品質ではあるので、透明フィルムの有無に関係なく安心して使用できます。

【2】ネットで購入する場合も個人輸入扱い

個人輸入とは自分自身で海外通販サイトやお店から、直接コンタクトを購入(輸入)することです。
海外製品を販売している通販サイトでの購入は、運営している法人が海外にあるため、ネットで購入をしても個人輸入という扱いになります。
購入の仕方は通常の通販サイトと同じように利用できますが、以下の注意点があります。

  • 第三者への譲渡、販売を禁じる
  • 1回の注文は、個人輸入が認められている両目2か月分まで
  • 商品から派生する医療問題については、自分のリスクになるので、必ず装用する前にコンタクトレンズに異常がないか、確認してから装用をする
  • まれに通関時に消費税を課税されることがあり、この場合は自己負担になる

【3】個人輸入のため購入数の制限や発送に時間がかかる

厚生労働省により、個人輸入できるコンタクトレンズは両目2ヶ月分となっています。※参考1

そのため、海外通販サイトで1dayのコンタクトレンズを5ヶ月分(10箱)購入した場合、以下のような発送回数になります。

(例)両目5ヶ月分
1回目 4箱 発送
2回目 4箱 発送
3回目 2箱 発送

この場合は、まとめて5ヶ月分購入しても、発送回数が3回にわかれます。

※厚生労働省で決められた基準に従い、コンタクトレンズを購入(輸入)しましょう。
※個人輸入のため、16,666円を超えなければ免税となり、関税や消費税は基本的にはかかりません。
まれに通関時に消費税を課税されることがあり、この場合は自己負担になります。

海外製品は、海外から発送し国内に届いてから自分のもとに郵送されるため、届くまで時間がかります。
店舗によりますが、在庫がある場合は1週間~10日程かかります。
乱視用、遠近両用、カラーレンズは注文を受けてから発注するため1ヶ月以上待つこともあります。

【4】海外製品は国内で販売許可が下りていない

日本では、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(以下薬機法)における高度管理医療機器にコンタクトレンズが指定されています。
厚生労働省により、医療機器として承認を得たコンタクトレンズが国内製品になるのです。

海外製品は、厚生労働省の承認を得ていないため、薬機法上は未承認医療機器になり、国内で販売許可が下りていません。
また、輸送することで品質に影響がでる可能性や、安全に管理されていたか保証できないため、海外製品を使用して眼障害が起きても自己責任となります。

同じコンタクトレンズでも、国によって装用期間の承認基準が異なります。
日本では2週間タイプのコンタクトレンズが、海外では1か月タイプとして承認されていることもあります。

海外通販サイトでは、海外の承認基準に合わせて装用期間が表記されています。
海外の装用期間でコンタクトレンズを使用すると、危険が伴う可能性があるので、安心してコンタクトレンズを使いたい場合は、日本の装用期間で使用することをおすすめします。

【5】海外製品はメーカー保証やアフターサービスの対象外

海外で購入したコンタクトレンズは、国内製品に向けたメーカー保証やアフターサービスの対象外になります。
海外通販サイトで返品・交換が可能なのは、以下のとおりです。

  • 商品に初期不良品があった
  • 注文したコンタクトレンズとは異なる商品が届いた
  • 配送途中に商品が破損し、使用できない状態だった

通販サイトによっては、商品が未開封で箱潰れが無い状態に限り、自己都合の返品・交換が可能な場合もあります。
しかし、返品・交換の手続きや、再度海外から取り寄せることを考えると、たいへん手間と時間がかかってしまいます。

【まとめ】国内製品か?海外製品か?あなたに合った選び方を!

コンタクトレンズにおける国内製品と海外製品のメリット・デメリットについて紹介してきましたが、自分に合っていたのはどちらだったでしょうか?

確かに海外製品は、世間的に「品質は国内製品と変わらないのに価格が安い」という認識がされています。

しかし、当記事で紹介してきたように、海外製品には隠れたリスクがたくさんあります。

そちらをご理解いただいた上で、国内製品と海外製品のどちらが最適なのかを判断し、自分に合った選び方をしましょう。

また使ったことのないコンタクトレンズを購入する場合は、必ず眼科医療機関を受診してください。合わないコンタクトレンズを使用すると、眼障害の危険性や目のトラブルにつながります。

特に、海外製品のコンタクトレンズを購入したときは、すべて自己責任になるので注意が必要です。

参考資料

参考1:厚生労働省 医薬品等の個人輸入について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/topics/tp010401-1.html