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コンタクトレンズをつけたままお風呂に入れる?トラブルや対処法も解説

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お風呂に入る女性

コンタクトレンズの正しい使い方として、お風呂に入るときはコンタクトレンズを外すよう指導されます。

しかし、近視や遠視、乱視の程度が強い場合、コンタクトレンズを外すとぼやけた視界になり不安を感じますよね?

そのため、自己判断でコンタクトレンズをつけたままお風呂に入る方も少なくありません。
しかし、「コンタクトレンズをつけたままお風呂に入っても大丈夫」と考えるのは危険です。

この記事では、コンタクトレンズをつけたままお風呂に入ってしまったときの、よくあるトラブルや対処法を解説します。

なぜお風呂に入るときはコンタクトレンズを外さなければいけないのかを知っておきましょう。

コンタクトレンズをつけたままお風呂に入れる?

お風呂に入るときは、コンタクトレンズを外すことが基本です。

コンタクトレンズをつけたままお風呂に入ったりシャワーを浴びたりすると、コンタクトレンズと水が接触する機会が増え、微生物(細菌・真菌・アカントアメーバ・ヘルペスウイルスなど)による角膜感染症のリスクが高まります。

角膜感染症の中でも、「アカントアメーバ角膜炎」は治療が難しい目の病気の1つです。最悪の場合、失明することがあります。※参考1

通常、角膜(=黒目)の表面は涙や角膜上皮という組織で覆われており、簡単には微生物が進入できないような構造になっています。

しかし、外傷・角膜基礎疾患・コンタクトレンズなどが原因で角膜上皮に傷ができてしまうと、微生物が進入し繁殖しやすくなるのです。

地域や水質など環境によりリスクの程度は異なりますが、お風呂に入るときはコンタクトレンズを外したほうが良いでしょう。

角膜感染症について詳しく知りたい方は、こちらをご参照ください。※参考2

コンタクトレンズをつけたままお風呂に入るとどうなる?

コンタクトレンズをつけたままお風呂に入ると、以下4つのトラブルを引き起こす可能性があります。

  • コンタクトレンズが目に張り付く
  • コンタクトレンズに雑菌が付く
  • コンタクトレンズが変形・乾燥する
  • コンタクトレンズが流れる

それぞれ詳しく解説します。

コンタクトレンズが目に張り付く

コンタクトレンズをつけたままお風呂に入ると、コンタクトレンズが目に張り付く症状が強く出ます。
お風呂は、お湯の熱によって目の表面が乾燥しやすくなる場所です。

目に張り付いたコンタクトレンズを無理矢理外すと、目を傷付ける可能性があります。

コンタクトレンズに雑菌が付く

コンタクトレンズをつけたままお風呂に入ると、コンタクトレンズに雑菌が付きやすくなります。

家のお風呂に限らず、温泉・サウナ・プール・海などの水場は、雑菌が繁殖しているので注意が必要です。

通常、涙の洗浄効果で、ある程度の雑菌は流されます。
しかし、コンタクトレンズをつけていると、涙の交換が不十分になり雑菌が付着しやすくなってしまうのです。

雑菌が付いたコンタクトレンズをそのまま使い続けると、角膜感染症のリスクが高くなります。

コンタクトレンズが変形・乾燥する

コンタクトレンズをつけたままお風呂に入ると、コンタクトレンズが変形したり、乾燥したりして、目のトラブルにつながる可能性もあります。

お風呂やサウナの熱は、コンタクトレンズの水分を蒸発させやすいのです。

変形したコンタクレンズは元に戻らず、つけると強い異物感が出たり、目を傷付けたりする危険性もあります。

コンタクトレンズが流れる

コンタクトレンズをつけたままお風呂に入ると、つけたままいたコンタクトレンズが外れ、無くしてしまったり破れてしまったりすることも考えられます。

コンタクトレンズは目の上で涙に浮いている状態のため外れやすいのです。

そのため、お風呂での紛失や破損によって「まだ使えるはずのコンタクトレンズが使えなくなった」というケースも少なくありません。

コンタクトレンズをつけたままお風呂に入ってしまったときの対処法

基本的にお風呂に入るときは、コンタクトレンズを外さなければいけません。

万が一お風呂に入ってしまったときの対処法は、以下3つです。

  • コンタクトレンズをしっかり消毒する
  • 新しいコンタクトレンズを使う
  • お風呂用のメガネを使う

それぞれ詳しく解説します。

コンタクトレンズをしっかり消毒する

お風呂の水を含んだコンタクトレンズには、雑菌が付着している可能性があります。

特にソフトコンタクトレンズは水分を含む素材のため、雑菌を吸収しやすいです。しっかり消毒をしましょう。

ハードコンタクトレンズは水分を含みませんが、レンズに付着した雑菌がレンズケースで増殖することもあります。ハードコンタクトレンズの場合も消毒したほうが良いでしょう。

コンタクトレンズの洗浄・消毒方法を確認したい方は、こちらをご参照ください。※参考3
また、コンタクトレンズの消毒後、レンズケースをケアしておくことも大切です。

レンズケースの手入れは、日本コンタクトレンズ学会から以下の内容が推奨されています。

【ソフトコンタクトレンズの場合】※参考4
ソフトコンタクトレンズケースは、1.5ヶ月~3ヶ月に1度は必ず新しいものと交換すること。
【手入れの方法】
①コンタクトレンズを取り出したあと保存液を捨て、レンズケースを流水、あるいは、マルチパーパスソリューションでしっかりと洗います。
※フタと本体のかみ合わせ部分は、汚れが溜まりやすいので注意してください。
②水を切って風通しが良く、清潔なところで自然乾燥させます。
※レンズケースの内側に細菌が入らないよう、フタと本体を伏せて自然乾燥させます。
※布で拭くと、布についた雑菌がレンズケースについてしまうので自然に乾くまで待ちましょう。
【ハードコンタクトレンズの場合】※参考5
ハードコンタクトレンズケースは、6ヶ月~1年に1度は必ず新しいものと交換すること。
【手入れの方法】
①コンタクトレンズを取り出したあと保存液を捨て、レンズケースを流水でしっかりと洗います。
※ハードコンタクトレンズのケースは細いので、定期的に綿棒などで内部をこすり洗いします。
※レンズホルダー部分も定期的に汚れを落としてください。
②水を切って風通しが良く、清潔なところで自然乾燥させます。
※布で拭くと、布についた雑菌がレンズケースについてしまうので自然に乾くまで待ちましょう。

新しいコンタクトレンズを使う

コンタクトレンズの汚れを洗浄・消毒しても、雑菌が取れないこともあります。

最も安全なのは、お風呂の水を含んだコンタクトレンズは破棄して、新しいコンタクトレンズを使うことです。

お風呂の水や石鹸・シャンプーは、コンタクトレンズの性質を変化させる可能性があり、そのまま使うと目に悪い影響をおよぼしかねません。
コンタクトレンズの使用期間がまだ残っている場合、もったいないと思うでしょう。それでも交換することをおすすめします。

普段からワンデーコンタクトレンズを使用している場合は、お風呂に入っていたときにつけていたコンタクトレンズを取り外せば問題ありません。コンタクトレンズの無駄遣いを防げるうえ、衛生的にも安心です。

お風呂用のメガネを使う

お風呂でコンタクトレンズを外すと、視界がぼやけて不安なときは、「お風呂用のメガネ」を使うというのも1つの方法です。

お風呂用のメガネは、普通のメガネよりも熱に強く、変形しにくい素材です。金属などを使っていない製品が多く、錆びる心配もありません。防曇コートにより視界が良好です。

【注意点】
・お風呂用のメガネは店舗で購入できます。度数が数種類あるので、自分の度数に近いか弱い(低い)ものを選びましょう。
・近視や遠視、乱視の程度により、見え方は個人差があります。見え方が合わない場合は使用を控えたほうが良いでしょう。

お風呂に入るときはコンタクトレンズを外そう

コンタクトレンズをつけたままお風呂に入ると、角膜感染症のリスクが高まり危険です。お風呂に入るときは、コンタクトレンズを外す習慣をつけましょう。

もしも、コンタクトレンズをつけたままお風呂に入ってしまった場合は、コンタクトレンズをしっかり消毒するか、新しいコンタクトレンズを使うようにしてください。

また、お風呂はコンタクトレンズが目に張り付きやすい環境のためトラブルも多いです。

コンタクトレンズが取れなくなったときの対処法を知りたい方は、こちらをご参照ください。

イメージ画像コンタクトレンズが張り付いたときの外し方とは?原因や未然に防ぐ方法も紹介!

参考資料

参考1:一般社団法人 日本コンタクトレンズ協会:こんな使い方をしたらダメ
https://www.jcla.gr.jp/safely/
参考2:公益財団法人 日本眼科学会:角膜感染症
https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=17
参考3:日本コンタクトレンズ学会:正しいコンタクトレンズのケア
http://www.clgakkai.jp/general/study.html
参考4:日本コンタクトレンズ学会:4.ソフトコンタクトレンズのケア (6)保存の注意とレンズケースの手入れ
http://www.clgakkai.jp/general/study04-6.html
参考5:日本コンタクトレンズ学会:3.ハードコンタクトレンズのケア (3)保存の注意とレンズケースの手入れ
http://www.clgakkai.jp/general/study03-3.html