シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズが合わない!原因と対策は?
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シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズを付けていると、目の充血が出たり、かゆみや痛みを感じたりすることはありませんか。
また、従来素材のコンタクトレンズと比較すると硬めの素材のため、付け心地に違和感を感じる方もいるかもしれません
この記事では、シリコーンハイドロゲル素材が合わないと感じる原因について説明し、対策も解説していきます。
おすすめのコンタクトレンズも紹介していくので、従来素材のコンタクトレンズへ切り替え予定の方はぜひご覧ください。
シリコーンハイドロゲル素材が合わないと感じる原因
シリコーンハイドロゲル素材が合わないと感じる場合、主に以下のような原因が考えられます。
- 硬めの素材で目に合いにくいから
- 汚れやすいというデメリットがあるから
- 相性が悪いケア用品があるから
従来素材のコンタクトレンズと比較すると、シリコーンハイドロゲル素材は硬めの素材のため、合わないと感じる場合があるでしょう。
また、ケア用品にも相性があるため、注意が必要です。
詳しく説明していきます。
硬めの素材で目に合いにくいから
シリコーンハイドロゲル素材は、従来のハイドロゲル素材に比べて酸素透過率(※)が高く、硬めの素材です。そのため、目に付けた時に厚みを感じたり違和感を感じたりすることがあります。
(※)酸素透過率(Dk/L)…酸素透過係数(Dk)をコンタクトレンズの厚み(L)で割った数値
酸素透過係数(Dk)は、コンタクトレンズが酸素をどれだけ透過しやすいかを示す値※参考1
汚れやすいというデメリットがあるから
シリコーンハイドロゲル素材は「親油性」の性質を兼ね備えており、化粧品やクレンジングオイルなどの脂質汚れが付きやすい傾向にあります。
脂質汚れは、コンタクトレンズを白く曇らせる主な原因で、放置すると、目が炎症を起こしたり、眼病になってしまったりすることがあります。
相性が悪いケア用品があるから
シリコーンハイドロゲル素材はPHMB(塩酸ポリヘキサニド系)という成分と相性が良くありません。これを含む洗浄保存液を使用するとアレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。
ただし、PHMBを含む洗浄保存液でも、他に配合されている成分や、使用しているシリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズによって相性は異なります。
使用しているコンタクトレンズと相性が悪いか判断が難しい場合は、眼科へ相談して確認しましょう。
シリコーンハイドロゲル素材が合わないと感じた時の対策
シリコーンハイドロゲル素材が合わないと感じた時は以下のように対策をしましょう。
- 他の種類のシリコーンハイドロゲル素材を試す
- レンズケアを見直してみる
- 従来素材のコンタクトレンズを使用する
シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズを1種類のみ試しただけだと、素材が合わないという判断は難しいです。コンタクトレンズのケア商品にも相性があるため、ケア用品の確認もすると良いでしょう。
詳しく説明していきます。
他の種類のシリコーンハイドロゲル素材を試す
シリコーンハイドロゲル素材が合わないのではなく、使用したコンタクトレンズが合っていない可能性も考えられます。他の種類のシリコーンハイドロゲル素材を試してみましょう。
また、コンタクトレンズの種類を変えるだけでなく、2WEEKタイプから1DAYタイプなど装用期間の短いものへ切り替えるのもひとつの手です。
シリコーンハイドロゲル素材の1DAYタイプについて詳しく説明している記事はこちらです。従来品とも比較しているため、気になる方はぜひご覧ください。

レンズケアを見直してみる
コンタクトレンズのケア方法が正しいか見直しましょう。シリコーンハイドロゲル素材は、脂質汚れを吸着しやすい特徴を持つため、レンズケアをしっかり行えないと見え方や付け心地に影響が出てしまいます。
ただし、正しいレンズケアをしている場合でもMPSタイプの洗浄液が使用しているコンタクトレンズと相性が悪いこともあります。正しいレンズケアをしていても改善しない場合は、ケア用品を変えてみるのも良いでしょう。
また、レンズケースを正しく使えていない場合も、レンズ汚れや目のトラブルに繋がります。
コンタクトレンズの保存液について詳しく説明している記事はこちらです。ぜひご覧ください。

コンタクトレンズケースの正しい使用方法やケア方法について詳しく説明している記事はこちらです。ぜひご覧ください。

従来素材のコンタクトレンズを使用する
シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズを何種類か試してみて、合わない場合は従来素材(ハイドロゲル素材)のコンタクトレンズを検討しましょう。
シリコーンハイドロゲル素材が自身の目に合わずアレルギー反応が起きている可能性が考えられます。
シリコーンハイドロゲル素材は、酸素透過率が高くハイスペックなコンタクトレンズではありますが、従来素材のコンタクトレンズも装用時間を守れば問題なく使用できます。
眼科へ受診して相談しながらコンタクトレンズの種類を変更すると良いでしょう。
付け心地の良い従来素材コンタクトレンズ
シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズが合わないと感じた際の対策を試して、効果が得られない場合は、従来素材のコンタクトレンズを試しましょう。
ここからは、アットコンタクトで購入できる、おすすめの従来素材のコンタクトレンズを紹介します。
「眼科で検査してもらう前におすすめのコンタクトレンズを知りたい」「シリコーンハイドロゲル素材から変更したい」という方も、ぜひ参考にしてください。
ワンデーピュアうるおいプラス
ワンデーピュアうるおいプラスは、UVカット付きの国産1日使い捨てコンタクトレンズです。
SEED社独自で開発した両性イオン素材を採用していて、汚れにくく、うるおいが続く保水力を持ちます。
一箱96枚入りのパックもあるため、お得に購入ができるのもポイントです。
ワンデーピュアうるおいプラスについて詳しく解説している記事はこちらです。ぜひご覧ください。

ワンデーアキュビューモイスト
ワンデーアキュビューモイストは、「保湿成分PVP」が配合されたうるおいたっぷりでUVカット付きの1日使い捨てコンタクトレンズです。
シリーズ展開も豊富で近視・遠視用だけでなく、遠近両用や乱視用もあります。
ワンデーアキュビューモイスト乱視用について詳しく解説している記事はこちらです。ぜひご覧ください。

クレオワンデーUVモイスト
クレオワンデーUVモイストは、UVカット付きで保湿成分のMPCポリマーが配合された1日使い捨てコンタクトレンズです。瞳本来が持つ涙液の持続力に働きをかけて、うるおいを持続させる効果を持ちます。
非球面レンズを採用しており、自然な見え方で、クリアな視界が期待できるでしょう。 お財布にやさしい値段設定も、おすすめのポイントです。
クレオワンデーUVモイストを購入する2ウィークピュアうるおいプラス
2ウィークピュアうるおいプラスは、国産のUVカット付き両性イオン素材の2週間使い捨てコンタクトレンズです。
シリーズ展開は、近視・遠視用、乱視用、遠近両用の3種類となっており、幅広いため希望の見え方が見つかるでしょう。
2ウィークピュアうるおいプラスについて詳しく解説している記事はこちらです。ぜひご覧ください

目に合う素材のコンタクトレンズで快適に過ごそう
シリコーンハイドロゲル素材は、酸素透過率が高く長時間装用に向いたハイスペックなコンタクトレンズです。ただし、素材が合わないまま装用を続けてしまうと、目に傷がついてしまう可能性もあります。
快適に過ごせるよう、自身の目にあったコンタクトレンズを見つけましょう。
当店(アットコンタクト)では、多くのコンタクトレンズを取り扱っています。
コンタクトレンズの購入は、ぜひ当店をご利用ください。
参考資料
- 参考1:一般社団法人 日本コンタクトレンズ協会:コンタクトレンズについて
- https://www.jcla.gr.jp/contactlens/index.html