2WEEKコンタクトレンズの「手入れがめんどくさい」解決策は?
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2WEEKのコンタクトレンズを使用していて、手入れが面倒に感じたことはないですか?「多少手を抜いても大丈夫だろう」と手入れを怠ることがあるのではないでしょうか。
2WEEKのコンタクトレンズは、使用後には必ず手入れが必要です。こすり洗いを怠るとさまざまなリスクを抱える可能性があります。
この記事では、2WEEKコンタクトレンズの「手入れがめんどくさい」というお悩みを解決していきます。ぜひ最後までご覧ください。
2WEEKコンタクトレンズの「手入れがめんどくさい」ときの解決策
2WEEKコンタクトレンズを使用していて、手入れがめんどくさいと感じるときは、下記の解決策を検討してください。
- 1DAYのコンタクトレンズに変える
- メガネで1日を過ごす
それぞれ詳しく説明していきます。
1DAYのコンタクトレンズに変える
1DAYのコンタクトレンズは、1日使用したら捨てるタイプで、常に清潔です。※一度外してしまうと、たとえ同日内であっても繰り返し使えません。
2WEEKだと、不十分な手入れにより眼障害の発生率が高い傾向があります。その点、手入れが不要な1DAYは眼障害になるリスクが低いです。※参考1
毎日コンタクトレンズを使用する場合は2WEEKよりもコストがかかってしまいますが、その手軽さや快適さから1DAYを使用している方は多くいます。
コンタクトレンズを使用したいけど、毎回手入れをするのが面倒と感じる方は、1DAYへの切り替えがおすすめです。
メガネで1日を過ごす
メガネは特に特別な手入れは必要ありません。コンタクトレンズのような面倒なケアや買い足しの手間がないため、普段の生活が楽になり、ストレスが軽減できるでしょう。
また、コンタクトによる目の疲れや乾燥が気になる方は、メガネに変えるとそのような悩みからも解放されます。
ただし、スポーツをする際はコンタクトレンズの方が快適に使用できます。普段はメガネにし、スポーツ時はコンタクトレンズにするなど、ライフスタイルに合わせて併用することもおすすめです。
2WEEKコンタクトレンズの手入れが面倒で、少しでもコストを抑えたいという方は、メガネへの切り替えを検討してみましょう。
メガネとコンタクトレンズの併用についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

2WEEKコンタクトレンズの手入れを怠ると?
2WEEKのコンタクトレンズの手入れを怠ると、下記のようなトラブルを引き起こします。
- コンタクトレンズに汚れが蓄積する
- 微生物が繁殖して感染症を起こす
それぞれ詳しく説明していきます。
コンタクトレンズに汚れが蓄積する
コンタクトレンズによる眼障害の主な原因は、コンタクトレンズの汚れです。コンタクトレンズの手入れが不十分だと、外部からの汚れや目の分泌物が落としきれずに眼障害の原因となります。
汚れの種類には、化粧品、手指の汚れ、タバコの煙、空気中のゴミ、目の分泌物(タンパク質、脂質、無機物など)が挙げられます。※参考2
それらの汚れが蓄積したコンタクトレンズを使用すると、「ドライアイ」「巨大乳頭結膜炎」「角膜障害」などの眼障害の原因となってしまうのです。※参考3
微生物が繁殖して感染症を起こす
コンタクトレンズだけでなく、コンタクトレンズケースもきちんと手入れできていないと微生物が繁殖して眼感染症の原因となります。
コンタクトレンズケースの手入れを怠ると、ケース内に細菌が繫殖し「バイオフィルム」と呼ばれる無色透明の膜のようなものを作ります。このバイオフィルムに守られた多数の細菌は、煮沸消毒以外ではなかなか死滅しません。※参考4
バイオフィルムが発生したケースにコンタクトレンズを保存すると、細菌がコンタクトレンズに付着し、眼感染症の原因となります。感染症が起こると最悪の場合失明する危険性もあり、大変危険です。
2WEEKコンタクトレンズのお手入れ方法
ここまでは2WEEKコンタクトレンズの手入れを怠ったときのリスクを説明してきました。
しかし、自分が正しい方法で手入れをしているのか気になりますよね。正しい手入れの手順は下記となります。※洗浄、すすぎ、保存、消毒を1液で行うMPS(マルチパーパスソリューション)での手順です。
- 手のひらの上で両面を十分にこすり洗いする
- 洗浄液ですすいでケース内でつけ置く
- ケースは洗って自然乾燥させる
それぞれ詳しく説明していきます。
手のひらの上で両面を十分にこすり洗いする
コンタクトレンズを外した後、MPSでコンタクトレンズをすすぎ洗いします。その後、手のひらにMPSを数滴たらし、コンタクトレンズの表と裏を20秒ずつ指の腹でこすり洗いします。※水道水は使用せず、必ずMPSで洗ってください。

洗浄液ですすいでケース内でつけ置く
コンタクトレンズの表と裏をMPSでよくすすぎます。

MPSで満たした専用のケースにコンタクトレンズを入れ、一定時間以上つけ置きます。コンタクトレンズを装着する際は、MPSでもう一度すすぎ洗いをしてから付けましょう。

ケースは洗って自然乾燥させる
コンタクトレンズを取り出した後、ケース内の保存液は必ず捨ててください。その後、ケースとフタを流水またはMPSでしっかりと洗います。フタと本体のかみ合わせ部分は汚れが溜まりやすいので注意しましょう。

洗った後は、風通しの良い清潔な場所で完全に自然乾燥させます。タオルなどで水滴を拭き取ってしまうと、タオルについている雑菌が付着してしまうため、自然乾燥が最適です。
また、しっかりケアしていても長期間使用するとケース内に汚れが蓄積されます。1.5ヶ月~3ヶ月に1度は必ず新しいケースと交換しましょう。※参考5
コンタクトレンズやケースの正しい洗浄方法についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

2WEEKコンタクトレンズのお手入れの疑問
2WEEKコンタクトレンズのお手入れについて、いくつか疑問に思う点があるかと思います。その中でも、「こすり洗いしないとだめ?」「2日間目に付けたままにしてもよい?」という質問は多く寄せられます。
ここからは、そんな疑問を詳しく解説していきます。正しい知識を身につけ、安全にコンタクトレンズを使用しましょう。
こすり洗いしないとだめ?
コンタクトレンズを洗浄する際は、必ずこすり洗いが必要です。
こすり洗いをすることで目の分泌物を落とし、微生物も1,000分の1程度に減らすことができます。こすり洗いは、つけおき洗浄よりも強力な洗浄方法です。※参考6
「こすり洗い不要」と表記したつけおき洗浄の過酸化水素タイプも出ていますが、実際にはこすり洗いを併用しないと洗浄効果は著しく落ちるので注意が必要です。どの洗浄方法を行う場合にも、必ずこすり洗いを併用しましょう。※参考6
2日間目に付けたままにしてもよい?
手入れが面倒だから、外泊するからなどといって、コンタクトレンズを2日間付けたままにすることは厳禁です。
目の角膜には血管がありません。そのため、涙を介して空気中の酸素を取り入れています。コンタクトレンズは角膜の表面を覆ってしまうので、酸素不足に陥りやすいです。
コンタクトレンズを付けたまま寝たり、決まった時間を超えて長時間装用したりすると、酸素不足になり眼感染症や角膜障害の要因となります。
コンタクトレンズを付けたまま寝た場合のリスクについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

1DAYコンタクトレンズならお手入れ不要
2WEEKのコンタクトレンズは、丁寧なお手入れが必要となります。「手入れがめんどくさい」と感じるようであれば、お手入れ不要で手軽に使用できる1DAYへの切り替えを検討してみましょう。
アットコンタクトでは、コスパの良い1DAYコンタクトレンズを多数取り揃えています。初めて通販サイトを利用する方でも、スマホやパソコンから簡単に注文が可能です。コンタクトレンズやケア用品を購入の際はぜひご利用ください。
参考資料
- 参考1:公益社団法人 日本眼科医会:コンタクトレンズ眼障害 放置すると失明の可能性も
- https://www.gankaikai.or.jp/press/pdf/2004.pdf
- 参考2:日本コンタクトレンズ学会:コンタクトレンズの汚れとキズ(2)汚れの種類
- http://www.clgakkai.jp/general/study01-2.html
- 参考3:(注3)日本コンタクトレンズ学会:コンタクトレンズの汚れとキズ(1)汚れと眼障害
- http://www.clgakkai.jp/general/study01-1.html
- 参考4:公益財団法人 日本眼科医会:コンタクトレンズと感染症
- https://www.gankaikai.or.jp/health/34/index.html
- 参考5:日本コンタクトレンズ学会:ソフトコンタクトレンズのケア(6)保存の注意とレンズケースの手入れ
- http://www.clgakkai.jp/general/study04-6.html
- 参考6:日本コンタクトレンズ学会 :ケアの基礎知識(3)こすり洗いの必要性
- http://www.clgakkai.jp/general/study02-3.html