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コンタクトレンズの捨て方は?洗浄液やケースの処分方法も解説

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コンタクトレンズやケア用品の正しい捨て方を知っていますか?

コンタクトレンズやケア用品には、それぞれに決まった捨て方があります。間違った捨て方を続けていると、環境問題にもつながります。

この記事では、なぜコンタクトレンズの誤った捨て方が環境問題につながるのかを解説。コンタクトレンズやケア用品の正しい捨て方についても紹介していきます。

コンタクトレンズの捨て方に決まりはあるの?

コンタクトレンズにも、決められた捨て方があります。どこにでも捨てていいわけではありません。

しかし、日本コンタクトレンズ協会の調査によると、コンタクトレンズユーザーの約30%が、間違った捨て方をしているという結果が出ています。※参考1

コンタクトレンズをゴミ箱以外に捨てる人の中で多いのが、洗面所・お風呂・トイレなどの水まわりです。

このような間違った捨て方を続けていると、排水管が詰まるトラブルを起こすだけではなく、「海洋プラスチック問題」という環境問題の原因になる可能性もあります。

なぜ水まわりに、コンタクトレンズを捨ててはいけないのかを解説していきます。

水道や排水溝に捨てるのはNG

コンタクトレンズを、水道や排水溝に捨ててはいけません。

コンタクトレンズはプラスチックでできていて、水には溶けません。たとえ小さなコンタクトレンズであっても、日常的に捨て続けると排水管が詰まる可能性があります。

排水管の中で直径が大きいとされるトイレでも、基本的に水に溶けるものを流すことを前提として設計されています。

そのため、自宅の排水溝にコンタクトレンズを捨て続けると、思わぬ配管トラブルにつながる可能性があるのです。

誤った捨て方は環境問題の原因にも

コンタクトレンズの捨て方によっては、「海洋プラスチック問題」という環境問題につながることがあります。

水まわりに捨てたコンタクトレンズは、排水管を通過し下水処理場にたどり着き、細かく砕かれて「マイクロプラスチック」になります。

マイクロプラスチックはとても細かいため、下水処理場から海へと流れ出ていく可能性があるといわれているのです。

流れ出てしまったマイクロプラスチックは、自然と分解されることはなく海に漂い蓄積されていきます。

海の生き物がエサと間違えてマイクロプラスチックを食べてしまうと、生き物たちの内臓を傷つけてしまったり、最悪の場合生命に関わったりと深刻な問題に発展します。※参考2さらに、そのような魚を食べた人間の体にも蓄積することがあるのです。

些細な行動が、周囲の生き物や環境にも大きな影響を及ぼす可能性があります。環境にも配慮した、コンタクトレンズの捨て方を意識してみましょう。

コンタクトレンズとパッケージの捨て方

コンタクトレンズとそのパッケージは、パーツそれぞれで捨て方が異なります。

とくにパッケージは、以下のように分けられ、それぞれどのように捨てるかも変わってくるのです。

  • コンタクトレンズ
  • ブリスターケース
  • アルミ蓋
  • 外箱

また、「度数が変わってしまった」「コンタクトレンズを使うのを辞めた」など、未使用や期限切れのコンタクトレンズを持っている方もいるかもしれません。

しかし、その場合もしっかりと分別して捨てなくてはなりません。

コンタクトレンズは燃えるゴミへ

コンタクトレンズは、基本的に燃えるゴミとして処分します。

ここで重要なのは、外したコンタクトレンズをそのまま捨てないことです。

とくにソフトコンタクトレンズは、外した後に乾燥して水分がなくなると、どこかにくっつきやすくなったり、硬くなって粉々に割れてしまったりすることがあります。

そのため、自分ではきちんとゴミ箱に入れたつもりでも、排水溝などに入ってしまう可能性があるのです。

ゴミ箱に確実に捨てるために、外したコンタクトレンズをティッシュなどに包んでから捨てると良いでしょう。

ただし、自治体によっては、燃えないゴミになる場合もあります。お住まいの自治体に確認の上、決められた捨て方で処分してください。

ブリスターケースはプラゴミ・外箱は雑がみ

コンタクトレンズのブリスターケースやパッケージも、しっかり分別して捨てましょう。

ブリスターケースとは、コンタクトレンズが入っている容器のことです。アルミ製の蓋が付いていることが多くありますが、この蓋も分別が必要です。

それぞれの分別方法は、以下のとおりです。

ブリスターケース プラスチック容器包装ゴミ(自治体によっては表記が異なる)
※リサイクルに適した素材で作られているため、リサイクル回収をしている企業の店舗に持参も可能
アルミ蓋 燃えるゴミ
※自治体によっては、燃えないゴミの場合もあります
外箱 雑がみ
※ただし、汚れてしまっている場合(洗剤や石鹸などにおいがついてる箱・油汚れがついてる箱など)は燃えるゴミとして処分

ブリスターケースを捨てるときは、ブリスターケースからアルミ蓋をきれいにはがして分別してください。

また、それぞれを何ゴミとするか迷った場合は、商品の外装に注目しましょう。このようなマークが記載されており、捨て方が表記されています。

「紙」のマークが付いていれば雑がみとして、「プラ」のマークが付いていれば、プラスチック容器包装として処分可能です。

さらに、コンタクトレンズメーカーの「SEED」では、上記に記載したリサイクル回収を行っています。

「BLUE SEED PROJET~海に愛(Eye)を~」という名称で、空のブリスターケースをリサイクル回収し、物流業界に欠かせないパレットに再資源化するプロジェクトです。※参考3

シード製品に限らず、すべてのメーカーのブリスターケースを回収しています。こういった取り組みに参加するのも、一つの手です。

未使用・期限切れのコンタクトレンズも分別する

買っておいたものの度が合わなくなってしまったり、使わないうちに期限が切れてしまったりしたコンタクトレンズを処分することもあるでしょう。

未使用・期限切れのコンタクトレンズは、そのまま捨ててはいけません。未使用・期限切れのコンタクトレンズであっても、コンタクトレンズとパッケージをそれぞれ分別して捨てます。

少し手間に感じるかもしれませんが、環境のためにも正しく分別しましょう。

2WEEK・1MONTHに欠かせないケア用品の捨て方

2WEEK・1MONTHのコンタクトレンズのケアに欠かせない洗浄液や保存液、コンタクトレンズケースの捨て方もご紹介します。

ケア用品やコンタクトレンズケースも、コンタクトレンズやパッケージと同様に、細かく分別して捨てます。とくに洗浄液・保存液は、中身の液体を出してから捨てるようにしましょう。

なお、地域や自治体などによって表記などが多少異なる場合があります。あらかじめ、お住まいの市町村に確認して処分しましょう。

洗浄液や保存液は液とボトル・箱を分けて捨てる

未使用・期限切れのコンタクトレンズと同様に、洗浄液・保存液もそれぞれを分別して捨てることが大切です。

洗浄液・保存液は、液体とボトルを分けて捨てます。

「ブリスターケースはプラゴミ・外箱は雑がみ」で紹介したように、洗浄液・保存液も外箱やボトルのラベルを確認してみてください。

それぞれの分別方法は、以下のとおりです。

洗浄液・保存液(液) ・排水溝に流す
・古紙や古布などに染み込ませ、燃えるゴミとして処分
洗浄液・保存液(ボトル) プラスチック容器包装ゴミ(自治体によっては表記が異なる)
外箱 雑がみ
※ただし、汚れてしまっている場合は燃えるゴミ

なかでも過酸化水素タイプの洗浄液・保存液は、以下の方法で捨てることが望ましいです。

  • 中和剤を用いて、刺激のない状態にして排水溝に流す
  • 古紙や古布に染み込ませて、燃えるゴミとして捨てる

また、余った中和剤がある場合は、外装の表記のとおりに分別して捨てましょう。

コンタクトレンズの保存液について知りたい方は、下記記事をご参照ください。

コンタクトレンズ保存液を使用する写真コンタクトレンズの保存液とは?代用の可否やおすすめ商品も紹介

コンタクトレンズケースは燃えるゴミへ

コンタクトレンズを保存するために使用するコンタクトレンズケースは、基本的に燃えるゴミとして捨てます。(※自治体によっては、燃えないゴミの場合もあります)

リバイタレンズの画像

コンタクトレンズケースはプラスチックでできているため、「プラスチック容器包装ゴミなのでは?」と思う方もいるかもしれません。

「プラスチック容器包装ゴミ」とは、製品の容器や包装など、開封後に不要になるものを指します。※参考4コンタクトレンズケースはあくまでもコンタクトレンズの保存容器で、開封後も処分せず使い続けるものなので、燃えるゴミとして処分できるのです。

また、コンタクトレンズケースは、少なくとも3カ月に一度は交換するようにしましょう。きれいに見えるコンタクトレンズケースであっても、同じものを使い続けることで目に見えないキズや汚れが蓄積します。

コンタクトレンズケースの正しい使い方について知りたい方は、下記記事をご参照ください。

イメージ画像コンタクトレンズケースの正しい使い方は?清潔に保つための洗い方・ケア方法

コンタクトレンズとケア用品は正しく捨てよう

たとえ薄くて小さいコンタクトレンズであっても、正しい捨て方をしないと環境問題につながります。

この記事では、コンタクトレンズやパッケージ、ケア用品の処分方法をご紹介しましたが、ゴミの分別方法は、自治体によって異なります。

正しい捨て方が分からない場合は、自治体のホームページを検索したりお住まいの地区町村まで問い合わせをしたりして、確認してください。

慣れるまでは手間に感じるかもしれませんが、コンタクトレンズ・ケア用品ともに正しい捨て方を心掛けてみましょう。

参考資料

参考1:コンタクトレンズの正しい捨て方|日本コンタクトレンズ協会
https://www.jcla.gr.jp/disposal/index.html
参考2:なぜ、海のプラスチックごみが問題なの?|政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201905/1.html
参考3:BLUE SEED PROJECT|株式会社シード
https://www.seed.co.jp/blueseed/
参考4:容器包装の見分け方|環境省
http://www.env.go.jp/recycle/yoki/a_1_recycle/index.html#recycle_06