カラコンと普通のコンタクトレンズの違いは?度数や洗浄液に注意
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視力補正を目的とするコンタクトレンズと、視力を補正しながら瞳を魅力的に彩れるカラコン。
コンタクトレンズを使用中の方が初めてカラコンを使いたいと考えたときや、その逆の場合、使い方や選び方、購入方法などに違いはあるのか気になるのではないでしょうか。
この記事では、カラコンと普通のコンタクトレンズの違いや注意点を解説します。違いを理解して、適切なカラコン・コンタクトレンズを選び、使ってみてください。
カラコンとコンタクトレンズの違いは?
カラコンは普通のコンタクトレンズと同様に、眼科で自分に合う度数のカラコンを処方してもらった上で、店舗やインターネット通販で購入します。
しかし、「度なし」のカラコンを使う場合も、眼科を受診する必要があります。
そして、カラコンと普通のソフトコンタクトレンズを比べると、素材は同じ場合が多いです。しかし、構造は異なります。
カラコンは素材・構造の特徴から、普通のコンタクトレンズよりも酸素を通しにくいものが少なくありません。目の酸素不足は、角膜障害の原因になることもあります。
また、カラコンの色素が漏出すると眼障害の原因になることもあるため、着色方法にも注意する必要があります。
目の健康のために、カラコンは「サンドイッチ構造」で「酸素透過率」ができるだけ高い製品を選ぶよう、意識するとよいでしょう。
以下で詳しく説明します。
度数は基本的に同じだが眼科で確認が必須
カラコンと普通のコンタクトレンズは、基本的には同じ度数のものを使用します。
しかし、同じ度数とならない場合や、注意が必要な場合もあります。コンタクトレンズを変えるときは自己判断せず、必ず眼科で処方を受けましょう。
同じ度数のコンタクトレンズを装用しても、製品が異なると、見え方に若干の違いが出ることがあります。
また、製品によって、曲がり具合を表すベースカーブ(BC)や直径(DIA)が違うため、目に合わないことも起こりうるのです。
カラコンには、普通のコンタクトレンズにはない「度なし」のものが存在しますが、度数の製作範囲は狭い傾向にあります。
乱視用・遠近両用のコンタクトレンズを使用中の方、遠視や強い近視の方は、目に合うカラコンがない可能性があります。合うものがあっても製品の選択肢が限られることもあるのです。
使用している素材の傾向が異なる
カラコンは「低含水」で「ハイドロゲル」素材のものが多いという特徴があります。
一方、普通のソフトコンタクトレンズの素材は多様で、酸素をよく通す「シリコーンハイドロゲル」素材の製品も多く存在します。
カラコンに多い「ハイドロゲル」素材は、「シリコーンハイドロゲル」素材よりも酸素を通しにくい素材です。「低含水」、つまり含まれる水分が少ないことも、目に届く酸素の量の減少に影響します。
シリコーンハイドロゲル素材について詳しく知りたい方は、下記の記事をご参照ください。

コンタクトレンズの構造が異なる
カラコンは色素が入る分、透明のコンタクトレンズよりも厚みが出やすい構造です。コンタクトレンズは、厚いほど酸素を通しにくくなります。
カラコンの着色方法については、色素が素材の間に挟まれ、角膜や結膜に直接触れない「サンドイッチ構造」のカラコンが安全です。
サンドイッチ構造にすると厚くなりやすいですが、透明のコンタクトレンズとさほど変わらない薄さのものもあります。
前述のとおり、酸素透過率が高いほど、目に安全なカラコンだといえます。できるだけ、酸素透過率の高いカラコンを選ぶことがおすすめです。
カラコンと目の健康について、以下の記事も参考にしてみてください。


度数・洗浄液・目薬に違いはある?
「カラコンと普通のコンタクトレンズは同じ度数でよいか」「同じ洗浄液や目薬が使えるのか」というと、同じでよい場合と、そうでない場合があるため解説します。
カラコンも普通のコンタクトレンズと同様に、眼科で自分に合う度数のカラコンを処方してもらった上で、店舗やインターネット通販で購入します。
「度なし」のカラコンを使う場合も、眼科を受診する必要があります。
分からないことがあれば、眼科で相談してみましょう。
カラコンに使えない洗浄液・目薬も
カラコンと普通のコンタクトレンズに共通して使える洗浄液は多くあります。しかし、刺激の強い過酸化水素タイプの洗浄液を使用すると、カラコンの色素が落ちてしまうことがあります。
2WEEKなどのカラコンのケアに使う洗浄液は、カラコンに使用して問題のないものかどうか、事前に確認しましょう。※参考1
なお、カラコンは1DAYのものが多く、休日などにときどきカラコンを使う程度であれば、洗浄の不要な1DAYのカラコンが適しています。
コンタクトレンズの装用中には、コンタクトレンズ用の目薬を点眼できます。しかし、その中にも、カラコンに使えないものがあります。
カラコンの装用中に目薬を使う際は、目薬に「カラーコンタクトレンズを除くすべてのコンタクトレンズ装用中に使用可能」などの注意書きがないか、必ず確認してください。
目に優しいおすすめのカラコン3選
カラコンを選ぶ際には、デザインだけでなく、目に優しいかどうかも大事なチェックポイントです。 目のトラブルを起こしにくく、快適に装用できるカラコンを選んで、おしゃれを楽しみましょう。 アットコンタクトで購入できるカラコンの中から、目の健康を大切に考える方に特におすすめのカラコンを、3つ紹介します。ワンデーアキュビューディファインモイスト
酸素透過率(Dk/L値)は33.3で、同じハイドロゲル素材のコンタクトレンズ「ワンデーアキュビューモイスト」「ワンデーアキュビュー」と同等です。
含水率は58%と高く、色素が挟み込まれたサンドイッチ構造ながら薄型。瞳の模様をもとにした繊細なラインがデザインされ、瞳を自然に彩れるカラコンです。
装用期間 | 1DAY |
---|---|
カラー展開 | 【全7色】
ラディアント シック ラディアント スウィート ラディアント ブライト ラディアント チャーム ナチュラル シャイン ヴィヴィッド スタイル アクセント スタイル ※このほか、透明感が特徴の「ワンデーアキュビューディファインモイストフレッシュ」(全4色)もあり |
素材の特徴 | 透明の「ワンデーアキュビューモイスト」などと同等の酸素透過率 |
クレオワンデーUVリング
ハイドロゲル素材で、サンドイッチ構造ながら薄く、含水率が58%と高いため、酸素をよく通します。
柔らかく、エッジデザインも日本人の目に合うよう工夫されており、優しく快適な付け心地です。
瞳を強調しすぎないナチュラルブラウンと、華やかに見えるロイヤルブラウンから選べます。
装用期間 | 1DAY |
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カラー展開 | 【全2色】
ナチュラルブラウン(着色部外径13.0mm) ロイヤルブラウン(着色部外径13.5mm) |
素材の特徴 | 高含水で薄く、柔らかな装着感 |
エアオプティクス ブライト&カラーズ
2WEEKタイプのエアオプティクス ブライト&カラーズは、数少ないシリコーンハイドロゲル素材のカラコンです。
酸素をよく通し、裸眼時の98%もの酸素が目に届きます。
カラーは全5色。色素が目に触れない構造で、汚れの付着を防ぐ表面加工もされており、安心して使用できます。
装用期間 | 2WEEK |
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カラー展開 | 【エアオプティクス ブライト 全2色】
ブラウン ピュアヘーゼル 【エアオプティクス カラーズ 全3色】 グリーン グレー ブルー |
素材の特徴 | 酸素透過性に優れたシリコーンハイドロゲル素材 |
コンタクトレンズを変えるときは眼科へ相談を
コンタクトレンズを変えるときには、度数が変わらない場合でも眼科で検査を行い、医師の処方を受けることが必要です。
眼科で処方箋をもらったら、処方箋に記載された製品名やデータを入力します。それにより、インターネットでもカラコンやコンタクトレンズを購入できます。
アットコンタクトでは、厚生労働大臣の承認を得た安全なカラコン・コンタクトレンズをそろえており、安心して商品を選んでいただけます。
以下の記事もご参考の上、ぜひアットコンタクトをご利用ください。


参考資料
- 参考1:ケア用品について|日本コンタクトレンズ協会
- https://www.jcla.gr.jp/contactlens/care.html