コンタクトレンズは処方箋なしでも買える？リスクや購入までの流れを解説！

最終更新日：2023-11-15

公開日： 2020-10-30

コンタクトレンズを初めて購入する方や、2回目以降の方でも、以下のように思ったことはありませんか？

「コンタクトレンズは処方箋なしで買える？」
「コンタクトレンズを処方箋なしで買っても目は大丈夫？」
「処方箋なしで買える通販サイトを知りたい！」

『自分はいつも眼科医療機関（以下眼科）を受診してコンタクトレンズを買っているが、周りの友達や、職場の同僚は違うようだ』といった具合に、コンタクトレンズの買い方は人によってさまざまです。
コンタクトレンズは、「処方箋なし」でも買えるのですが、意識しておくべきポイントもあります。

この記事を読めば、「処方箋なし」でコンタクトレンズを購入する場合の知識が身に付きます！

目次を読む

目次: コンタクトレンズは「処方箋なし」でも買える？; 眼科を受診せずに処方箋なしで購入するリスクとは; 眼科でコンタクトレンズの処方箋（指示書）を出す際の検査の内容は？; 処方箋（指示書）をもらった後のコンタクトレンズ購入の流れ; 通販で処方箋なしでも購入できるコンタクトレンズ; 【まとめ】コンタクトレンズを購入するならまずは処方箋の用意を！

コンタクトレンズは「処方箋なし」でも買える？

コンタクトレンズの処方箋とは？

ちなみに、コンタクトレンズの処方箋には以下の項目が記載されています。※参考1

患者氏名
販売名（製品名）／メーカー名
規格（ベースカーブ、球面度数、直径、円柱度数、円柱軸、加入度数、その他）
数量
装用方法（終日装用、連続装用）
発行日
有効期間
医療機関名、医師名、連絡先、捺印

※処方箋の様式や記載方法は眼科によって多少異なります。
記載内容は、コンタクトレンズを正しく使うために必要な項目です。
処方箋の見方を詳しく知りたい方はこちらを参照ください。
コンタクトレンズの処方箋の見方【近視・遠視・乱視・遠近両用】

コンタクトレンズは処方箋（指示書）なしでも買える

基本的には、コンタクトレンズは処方箋なしでも買うことができます。
ここでいう「処方箋」とは、眼科で発行される「コンタクトレンズ装用指示書」のことです。

コンタクトレンズは高度管理医療機器であり、薬機法上では処方箋提出の法的な義務はありません。

そのため、処方箋不要のネット通販などで購入しても違法にはならないのです。
※店舗の方針やメーカーの推進により、処方箋の提出を求められることもあるので、ご確認ください。

処方箋を発行してもらう時間を省けることや、必要なタイミングですぐに注文できることは、処方箋なしで購入できることの大きなメリットといえるでしょう。

ですが、高度管理医療機器であるコンタクトレンズを、自己判断で使用することは、リスクをともない重大な眼障害を引き起こしかねません。

初めてコンタクトレンズを購入する場合や、製品や度数を変更する場合は、眼科を受診し医師の処方と指示に基づく処方箋を発行してもらった方が良いでしょう。

ネット通販で購入の方は、こちらで買い方を詳しく解説しています。
【コンタクトレンズの買い方】ネット通販で購入する方法や手順を解説

眼科を受診せずに処方箋なしで購入するリスクとは

コンタクトレンズを「処方箋なし（眼科受診なし）」で購入するリスクとして、以下の項目が挙げられます。

つけ心地が合わない
見え方が合わない
目の状態が悪くなる
体の状態が悪くなる
レンズの色がイメージと違う
製品の種類・数値を間違える
危機意識が低下する

広告や身近な方からの勧め、またはネット通販などで、『未経験のコンタクトレンズを使ってみたい』と購入を検討することがあると思いますが、注意が必要です。

つけ心地が合わない: コンタクトレンズの素材や形状が目に合っていないと、つけ心地に影響します。痛み・乾き・異物感が強く出て、コンタクトレンズがずれたり外れたりしやすくなります。; また、合わないレンズは汚れも溜まりやすいため、2週間・1ヶ月・通年タイプでは特に不調が出やすいです。
見え方が合わない: コンタクトレンズの度数が合っていないと、見え方に影響します。度数は強過ぎても弱過ぎても、「見えにくさ」や「眼精疲労」につながります。; また、左右の見え方のバランスが悪いと遠近感がとりにくくなります。
目の状態が悪くなる: コンタクトレンズの素材や形状が合っていないと、目に影響が出ます。
目の表面が傷ついたり、充血やかゆみが強くなります。
場合によっては、2週間・1ヶ月・通年タイプは適さないと判断されます。; また、もともとの目の状態や、生活環境がコンタクトレンズに向かない方もいます。
眼科の受診がないと、その判断ができず症状の発見が遅れてしまいます。
体の状態が悪くなる: 度数の合っていないコンタクトレンズを使用すると、体に影響が出ることもあります。肩こり・頭痛・めまい・吐き気などを引き起こします。
レンズの色がイメージと違う: 瞳の色や大きさは、わずかながら個人差があります。
カラーコンタクトレンズ（カラコン）を買うときは、眼科で試着した方がよいでしょう。
同じ製品をつけても、誰でも見た目が一緒になるとは限りません。
友達がつけていたり、広告を見て気に入ったりしても、自分の目で試着せずに購入するとイメージ通りにならないことがあります。
製品の種類・数値を間違える: 製品のパッケージは、似ているものがあるため、よく確認してください。; また、コンタクトレンズの処方箋がないということは、自分でレンズの度数などの数値を記憶していなければいけません。; 購入の際に、店舗で種類や数値を間違えて伝えてしまうと、合っていないコンタクトレンズを使うことになります。ネット通販利用の場合も、数値を入力するときに気をつけましょう。
危機意識が低下する: コンタクトレンズは、高度管理医療機器です。
簡単に手に入ることにより、「適切な管理が必要である」という認識が薄れてしまいます。そこから、定期検査を怠ってしまうという結果になりかねません。

以上の項目を踏まえて、未経験のコンタクトレンズを使う際は、眼科を受診した方が良いでしょう。

コンタクトレンズを使用していて、自覚症状や定期検査も問題なく、同じ製品を買いたい場合は、ネット通販などから「処方箋なし（眼科受診なし）」で購入するのも良いでしょう。

自分の使用状況に応じて、コンタクトレンズの買い方を検討しましょう。

ネット通販で購入の方はこちらで買い方を詳しく解説しています。
【コンタクトレンズの買い方】ネット通販で購入する方法や手順を解説

眼科でコンタクトレンズの処方箋（指示書）を出す際の検査の内容は？

眼科医による検査は、目の健康状態に異常はないか、コンタクトレンズ装用への適正はどうか、視力低下の裏に目の病気が隠れていないか、正しい度数やコンタクトレンズと目の相性は、といった点をチェックしています。

コンタクトレンズは度数以外にも違いがあり、BC（カーブの曲がり具合）、DIA（レンズの直径）という数値で表現されていて、これらが異なると装用時のフィット感や見え方に違いが生じます。

メーカーや製品によってレンズの素材やデザインに違いがあり、装用時のフィット感が異なるため、安全に装用するためには、目の状態に応じて眼科医の専門的な視点から選択して処方してもらう必要があるのです。

目の状態によっては「長時間の装用は適していない」「2weekタイプや1monthタイプは適していない」と判断される場合もあります。

処方箋（指示書）をもらった後のコンタクトレンズ購入の流れ

◼︎コンタクトレンズの処方箋（指示書）を持ってコンタクトレンズ販売店へ

眼科医の検査を受け処方指示をもらったら、それに基づいてコンタクトレンズ販売店で製品を購入します。処方箋（コンタクトレンズ指示書）の有効期限も確認するようにしましょう。

◼︎インターネット通販での購入

コンタクトレンズはネット通販でも販売されています。
「対面販売でないなら、処方箋（コンタクトレンズ指示書）なしでも大丈夫なのでは？」と思った方もいるかもしれませんが、ネットでの販売も実店舗と同様に「眼科医の処方・指示に基づく販売」が推奨されています。
安全に装用するために眼科医の検査・処方が重要であることは変わりません。