コンタクトレンズで疲れるのはなぜ?原因と解決方法を紹介!
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コンタクトレンズを使っていると、「目が重い」「視界がかすむ」などと感じることはありませんか?
このような目の疲れの症状を放置していると、「肩こり」「頭痛」「めまい」といった全身の不調につながる場合があります。目の疲れの原因は人によってさまざまです。まずは、自分の目が疲れている原因を知ることが大切です。
この記事では、疲れ目の原因と解決方法について紹介していきます。原因を知って、正しく対処しましょう。
- 目次
- コンタクトレンズで目が疲れる原因は?
- パソコンやスマホ作業でまばたきが減る
- コンタクトレンズを長時間使いすぎている
- コンタクトレンズの度数が合っていない
- 初めてのコンタクトレンズは疲れやすい
- コンタクトレンズでの疲れを解決する方法
- 目が乾きにくいコンタクトレンズにする
- コンタクトレンズとメガネを併用する
- コンタクトレンズの度数を目に合わせる
- コンタクトレンズ用の目薬を使う
- 眼科を受診して目の状態を診てもらう
- メガネとコンタクトレンズはどっちが疲れる?
- メガネは乾きにくいが視界に限界がある
- コンタクトレンズは乾きやすいが視界が広い
- 老眼対策には工夫も必要
- 疲れにくいコンタクトレンズの選び方
- 初めてのコンタクトレンズは眼科で合わせる
- 目の乾きを軽減できるものを選ぶ
- 酸素透過率の高いものを選ぶ
- 目に合った度数のものを選ぶ
- 疲れにくいコンタクトレンズを選んで快適に過ごそう
コンタクトレンズで目が疲れる原因は?
日々、目を酷使することによって、目に疲れを感じている方は多いと思います。
コンタクトレンズで目が疲れる原因は、大きく分けて4つあります。
- ①パソコンやスマホ作業でまばたきが減っている
- ②コンタクトレンズを長時間使いすぎている
- ③コンタクトレンズの度数が合っていない
- ④初めてのコンタクトレンズで慣れていない
それぞれ詳しく解説していきます。
パソコンやスマホ作業でまばたきが減る
仕事やプライベートでパソコンやスマホを長時間使用する方は多いでしょう。
パソコンやスマホを使っていると、じっと画面をみつめる時間が長くなりますよね。そうすると、まばたきの回数が減って涙が目の表面から蒸発しやすくなり、目が乾いて疲れの原因となります。(注1)
コンタクトレンズは涙の上にのっているため、長時間付けている状態では目の不調が出やすくなってしまうのです。
また、パソコンやスマホなどディスプレイを使った作業(VDT作業)を長時間すると、目や体や心に影響が出る「VDT症候群」の症状が見られる場合があります。

「技術革新と労働に関する実態調査」平成15年 厚生労働省(注1)
VDT症候群を防ぐために、パソコンを使用する際は作業する環境を改善しましょう。


また、意識的にまばたきの回数を増やすことや、作業の合間に目を休ませることも大切です。
コンタクトレンズを長時間使いすぎている
どんなコンタクトレンズを使っていても、長時間装用していると目に負担がかかり、目が疲れる原因となります。
目の状態には個人差があり、装用可能な時間は人それぞれです。眼科を受診し、決められた装用時間を守って、安全に使用しましょう。
コンタクトレンズの度数が合っていない
度数の合っていないコンタクトレンズを使用していると、目はピントを合わせようとして疲れてしまいます。
視力は時間とともに徐々に変化します。普段使用していて見え方に問題ないと思っていても、実は度数が合っていないということが多くあります。
特に、インターネット通販でコンタクトレンズを購入していて、定期検査を怠っている場合などは注意が必要です。気付かないうちに度数が変わっていたり、老眼になっていたりすることがあります。
また、見えにくいと思って自分で度数を上げて、必要以上に度数が強くなってしまっているということもあります。
初めてのコンタクトレンズは疲れやすい
コンタクトレンズを初めて使う場合は、慣れるまでに時間がかかるため、目が疲れてしまうことがあります。
初日から長時間装用するのではなく、1週間程度時間をかけて、少しずつ装用時間を伸ばすようにしてください。
コンタクトレンズの装用に慣れるまでの時間には個人差があります。必ず眼科医の指示に従って、自分に合ったスケジュールで装用しましょう。
コンタクトレンズでの疲れを解決する方法
ここまで紹介した目の疲れの原因の中に、当てはまるものはありましたか?
ここからは、コンタクトレンズでの目に疲れを解決する方法を紹介していきます。解決方法は、以下の5つです。
- ①目が乾きにくいコンタクトレンズにする
- ②コンタクトレンズとメガネを併用する
- ③コンタクトレンズの度数を目に合わせる
- ④コンタクトレンズ用の目薬を使う
- ⑤眼科を受診して目の状態を診てもらう
それぞれ順に詳しく解説します。
目が乾きにくいコンタクトレンズにする
目の乾燥による疲れを防ぐためには、まず目が乾きにくいコンタクトレンズを選ぶことが大切です。
乾きにくいコンタクトレンズを選ぶポイントは、「含水率」です。「含水率」とは、ソフトコンタクトレンズが水分を含む割合のことで、50%以上を「高含水レンズ」、50%未満を「低含水レンズ」といいます。
低含水レンズは、保有している水分量が少ないため、コンタクトレンズ装用時に空気中に蒸発していく水分が少ないです。さらに、コンタクトレンズによる涙の吸収も少ないため、高含水レンズよりも乾きを感じにくいです。
乾きにくいコンタクトレンズを探す際には、含水率にも注目してみるとよいでしょう。
コンタクトレンズとメガネを併用する
長時間装用による目の疲れを防ぐために、コンタクトレンズとメガネを併用しましょう。
コンタクトレンズをしていて目が疲れてきたら、メガネにかけ替えることで、目の負担を緩和できます。帰宅後はすぐにコンタクトレンズを外してメガネにするなどして、目に負担をかけ続けないようにしましょう。
コンタクトレンズとメガネの併用については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

コンタクトレンズの度数を目に合わせる
度数の合っていないコンタクトレンズを使用して目が疲れるのを防ぐために、定期的に検査を行って、コンタクトレンズの度数をきちんと合わせましょう。
度数の選び方は目の状態や使用目的によって変わります。度数を自分で合わせることはできないため、必ず眼科で目の状態や視力を検査し、医師による診察と処方を受けましょう。
コンタクトレンズの正しい度数の選び方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

コンタクトレンズ用の目薬を使う
コンタクトレンズ装用中に目の疲れや乾きを感じたら、コンタクトレンズ用目薬を使ってみましょう。
市販のコンタクトレンズ用目薬を購入するときは、パッケージに「コンタクトレンズを装着したまま使えます」などの表示があるものを選んでください。
また、目薬のほかにコンタクトレンズの装着薬もあります。装着薬は、コンタクトレンズを装着する前に数滴なじませることで、目の乾きなどの不調を予防する効果があります。
当店(アットコンタクト)では、2種類のコンタクトレンズ装着薬を取り扱っています。
- クレオモイスト(コンタクトレンズ装着薬)
- ※目薬として使えない製品です。
- すべてのコンタクトレンズ(使い捨てコンタクトレンズ・ソフトコンタクトレンズ・ハードコンタクトレンズ)に使えます。
使い方は、コンタクトレンズ装着前に1~3滴を両面になじませ、そのまま装着するだけです。 - うるおい効果と、目の疲れを軽減する成分が配合されています。 クレオモイストを購入する
- メニコンフィット(コンタクトレンズ装着薬)
- ※目薬として使えない製品です。
- すべてのコンタクトレンズ(使い捨てコンタクトレンズ・ソフトコンタクトレンズ・ハードコンタクトレンズ)に使えます。
使い方は、コンタクトレンズ装着前に1~3滴を両面になじませ、そのまま装着するだけです。 - うるおいをキープし、化粧品汚れの付着を軽減します。 メニコンフィットを購入する
※市販の目薬や装着薬はドラッグストアなどで手軽に購入できますが、症状が重い場合は効果が不十分な場合があります。症状が改善されない場合や、悪化してしまった場合は、早めに眼科を受診しましょう。
眼科を受診して目の状態を診てもらう
目の病気によって目が疲れる場合もあります。
病気の主な例としては、「白内障」「緑内障」「眼瞼下垂」などがあります。
症状が重い場合や改善されない場合は、こういった病気が原因となっていることもあります。早めに眼科を受診して目の状態を診てもらいましょう。
メガネとコンタクトレンズはどっちが疲れる?
コンタクトレンズとメガネだと、メガネのほうが疲れにくいといえます。その理由は、メガネに比べてコンタクトレンズの方が乾燥しやすいからです。

コンタクトレンズを使用すると涙の2層構造が崩れ、レンズ表面の涙の層が薄くなります。イラストのように、涙が蒸発しやすく、またコンタクトレンズに含まれる水分の蒸発で、涙を吸い取られて、目の乾燥感や不快感が出やすくなるのです。
ただし、使っているメガネの度数が合っていないと、メガネでも疲れやすくなります。メガネもきちんと度数の合ったものを使用しましょう。
メガネは乾きにくいが視界に限界がある
メガネは目の乾燥による疲れはありませんが、フレームがあるため視界に限界があります。加えて、メガネは目とレンズが接していないため、物の大きさが少し違って見えたり、歪んで見えることによる疲れが生じることもあります。
コンタクトレンズは乾きやすいが視界が広い
コンタクトレンズは目の乾きにより疲れを伴うことがあります。
しかし、メガネとは違いフレームがありません。そのため、裸眼とほぼ同じくらいの広い視界で見ることができます。

メガネの視野は約120°ですが、コンタクトレンズは約180°~200°となっています。
老眼対策には工夫も必要
目は加齢とともにピント調節機能が弱まり、疲れを感じやすくなります。
40歳前後の方で、老眼により手元が見えにくい症状がある場合は対策が必要です。老眼の対策としては、「遠近両用のコンタクトレンズを装用する」「老眼鏡を併用する」などが挙げられます。
老眼鏡はかけ外しの手間がありますが、遠近両用のコンタクトレンズよりもハッキリ見えます。眼科医と相談し、自分に合った方法で対策していきましょう。
老眼や遠近両用コンタクトレンズについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

疲れにくいコンタクトレンズの選び方
コンタクトレンズを使用する際は、できるだけ疲れにくいものを選びましょう。疲れにくいコンタクトレンズを選ぶポイントは以下の4つです。
- ①初めてのコンタクトレンズは眼科で合わせる
- ②目の乾きを軽減できるものを選ぶ
- ③酸素透過率の高いものを選ぶ
- ④目に合った度数のものを選ぶ
それぞれ詳しく解説します。
初めてのコンタクトレンズは眼科で合わせる
初めてコンタクトレンズを使う際は、必ず眼科を受診しましょう。
きちんと自分に合ったコンタクトレンズを選び、眼科医の指示の元装用スケジュールを守って装用することが大切です。
また、定期検査も忘れずに行いましょう。定期検査のスケジュールは、終日装用の場合、コンタクトレンズに慣れてからは3ヵ月に1回、また連続装用の場合は1ヵ月に1回が目安となります。実際のスケジュールは眼科医の指示に従って下さい。(注2)
目の乾きを軽減できるものを選ぶ
コンタクトレンズは乾きにくいものを選び、乾燥による目の疲れを防ぎましょう。乾きを防ぐには、先ほど紹介した「低含水レンズ」がおすすめです。
また、コンタクトレンズが汚れると、乾燥しやすくなり目に張りついてしまいます。
コンタクトレンズの中でもケアをしながら使い続けるタイプ(通年・1MONTH・2WEEKなど)は、涙を通してたんぱく質や脂質汚れが蓄積されやすいため、日々のケアを正しく行うことが大切です。それが難しい場合は1日使い捨てレンズを選びましょう。
酸素透過率の高いものを選ぶ
シリコーンハイドロゲル素材でできたコンタクトレンズは、乾燥に強く、酸素透過率が高いため、目の負担を軽減してくれます。
酸素透過率の低いコンタクトレンズを不適切に使用したことによって、「乾く」「乾いたことによりボヤけて見える」といった症状が出ると、目の疲れを感じる場合があります。
シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

目に合った度数のものを選ぶ
眼科を受診して、自分の目に合った度数のコンタクトレンズを選びましょう。
人によって、遠近両用や乱視用などの種類が適している場合もあります。眼科を受診し、眼科医とよく相談して選んでください。
また、コンタクトレンズの度数が同じでも、種類を変えると見え方や付け心地は変わります。そのため、種類を変える場合も眼科で検査をする必要があります。
コンタクトレンズ購入の流れや眼科での検査内容などは、こちらの記事で詳しく解説しています。

疲れにくいコンタクトレンズを選んで快適に過ごそう
目の疲れを感じたら、原因に応じて適切な対策を取りましょう。
まずは、使用しているコンタクトレンズを疲れにくいものに替えてみるというのもひとつの手です。
アットコンタクトでは、疲れにくいコンタクトレンズを豊富に取り扱っています。コンタクトレンズ購入の際は、ぜひアットコンタクトをご利用ください。アットコンタクトTOPページはこちら
参考資料
- 注1:公益財団法人 日本眼科医会:パソコンと目
- https://www.gankaikai.or.jp/health/42/
- 注2:一般社団法人 日本コンタクトレンズ協会:コンタクトレンズの使用方法について
- https://www.jcla.gr.jp/contactlens/howtouse.html