コンタクトレンズの処方箋の有効期限を解説!期限が切れたらどうすれば良い?
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「これから処方箋を作りたいが、有効期限はいつまで?」「コンタクトレンズを買おうと思ったら、処方箋の期限が切れていて買えなかった。」というお悩みはありませんか?
コンタクトレンズは、処方箋に記載されている有効期限内に購入しなければいけません。
有効期限は眼科医療機関(以下「眼科」)によって異なります。
処方箋を受け取ったあと、すぐに確認をしてください。
この記事では、コンタクトレンズの処方箋に有効期限がある理由と、期限が切れたときの対処法について紹介していきます。
コンタクトレンズの処方箋の有効期限
コンタクトレンズの処方箋の有効期限は、眼科によってさまざまです。
有効期限は、短いと発行日から14日や1ヶ月。長いところでは、3ヶ月と定めている眼科もあります。
処方箋を提示する場合は、必ず有効期限を確認しましょう。
ではなぜ、コンタクトレンズの処方箋の有効期限は、眼科によって違いがあるのでしょうか?
理由は、コンタクトレンズは「処方箋医薬品」ではなく「高度管理医療機器」に分類されるからです。
処方箋医薬品の有効期限は、保険医療機関及び保険医療養担当規則により、交付日を含めて4日以内と定められています。
しかし、コンタクトレンズは処方箋医薬品ではないため、眼科の方針によって有効期限が決められるのです。
コンタクトレンズの処方箋の見方については、こちらで詳しく解説しています。

コンタクトレンズの処方箋に期限がある理由
コンタクトレンズの処方箋に有効期限がある理由は、目の状態や視力が変化することもあるためです。
眼科では、目に異常はないか、コンタクトレンズが目に合っているかを診てくれます。
目に異常が起きていても、自覚症状がないということはよくあります。
角膜に小さい傷ができても、痛みが出ないこともあり、放置してしまいがちです。
傷口に細菌が入り、目に激しい痛みや充血などといった自覚症状が出て、目のトラブルに気付くというケースもあります。
視力は生活習慣・職場環境・老化・病気などにより、気付かないうちに変化していることもあります。
両目で問題なく見えていると、片目の視力低下に気付きにくいのです。
左右のバランスが悪くなると、肩こり・頭痛・めまい・吐き気などの症状が出る場合もあるので、眼科の受診が必要となります。
目に傷はないか、視力低下はないか、眼科で定期的に確認するために、処方箋には有効期限が設けられているのです。
コンタクトレンズの処方箋の作り方
コンタクトレンズの処方箋を作るには、眼科の受診が必要です。
処方箋なしでコンタクトレンズを購入すると、さまざまなリスクをともないます。
後の章で、リスクの説明を詳しくしているので、ご確認ください。
それでは、眼科で処方箋を作る手順を紹介します。
- ①問診
- コンタクトレンズの使用目的や目の状態を問診します。
- ②目のデータを測定
- 検査機器で、目の屈折状態(近視・乱視・遠視)や目の形(カーブ)を測定します。
- ③診察
- コンタクトレンズを装用できる目の状態か、医師が目の奥や表面を診察します。
- ④コンタクトレンズの種類や処方する箱数を決める
- 問診や、目のデータを元に処方するコンタクトレンズの種類を決めます。
処方する箱数が決まっていれば、事前に検査員に伝えるといいでしょう。 - ⑤フィッティング検査
- コンタクトレンズを装用した状態で、目の形に合っているか、装用感は問題ないかを確認します。
- ⑥視力検査で度数調整する
- 問診や、目のデータを元に視力表にて度数の微調整を行い、コンタクトレンズの度数を決めます。
これらの手順を終えて、コンタクトレンズの処方箋は発行されるのです。
※装用練習(コンタクトレンズの付け方や外し方が分からない方への指導)や、レンズケア(お手入れ)方法の説明も必要な方には行っています。
コンタクトレンズの処方箋のもらい方から受診費用など、こちらで詳しく解説しています。

処方箋の有効期限が切れたら【対処法】
処方箋の有効期限が切れていた場合は、再度眼科を受診し処方箋を発行してもらいましょう。
処方箋の有効期限は、医師が目の状態を判断して決定しています。
そのため、有効期限切れの処方箋は、安全が保障されません。
前回の処方箋発行日から、目の状態や視力が変化し、目のトラブルにつながる可能性もあります。
処方箋の有効期限を守り、コンタクトレンズを購入しましょう。
処方箋なしで購入するリスク
処方箋なしでコンタクトレンズを購入すると、以下3つのリスクをともなう危険性があります。
- 付け心地が合わない
- 疲れやすい、見えにくい
- 目の状態が悪くなる
それぞれ詳しく解説していきます。
- 付け心地が合わない
- コンタクトレンズの素材や形状、厚みが目に合っていないと、ゴロゴロ感や張り付くような症状が出ます。
- 疲れやすい・見えにくい
- 合わない度数のコンタクトレンズを使うと、疲れ目や見えにくさが生じます。
見えにくいからといって、自己判断で度数を上げると疲れ目の原因になるので、注意してください。 - 目の状態が悪くなる
- コンタクトレンズの素材や形状が合っていないと、目の表面に傷や充血、かゆみといった症状が出ます。
自覚症状がなくても、眼障害が起きていることもあるため、眼科を受診していないと発見が難しいです。
このように、コンタクトレンズを処方箋なしで購入すると、さまざまなリスクがあります。
目のトラブルを未然に防ぐためにも、定期的に眼科を受診してください。
コンタクトレンズを処方箋なしで買うリスクについては、こちらで詳しく解説しています。

コンタクトレンズの処方箋の有効期限を守ろう
コンタクトレンズは高度管理医療機器です。
間違った使用方法や選択は、眼障害につながる可能性があります。
処方箋に記載されている情報は「有効期限内の情報」です。
コンタクトレンズは、そのときの目の状態によって「長時間装用は適していない」、「1dayが適している」と診断されることがあります。
定期的に眼科を受診し、目の状態や視力に変化はないか診てもらい、処方箋の有効期限内にコンタクトレンズを購入しましょう。
眼科によって処方箋の有効期限はさまざまです。
有効期限を確認し、期限が切れてしまっているときは、再度眼科を受診し処方箋を発行してもらいましょう。
コンタクトレンズをネット通販で購入する方法や手順について、こちらで詳しく解説しています。
