コンタクトレンズやカラコンの二枚重ねはNG!理由や対策も解説
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コンタクトレンズやカラコンを二枚重ねにして使っている方、または気が付かないうちに二枚重ねになっていた方はいませんか?
結論から言うと、コンタクトレンズとカラコンの二枚重ねは絶対にNGです。目にさまざまな影響を及ぼし、病気にもつながりうるためです。
コンタクトレンズの二枚重ねのリスクや予防策、どうしても取れないときの対処法を紹介します。
コンタクトレンズの二枚重ねとは?
コンタクトレンズを重ね付けしてしまうことには、主に以下の2つのパターンが考えられます。
- 誤って二枚重ねにしてしまう
- 意図的に二枚重ねにする
どちらにしても、コンタクトレンズを二枚重ねにすると、目にさまざまな影響を及ぼします。気づかないうちに目に負担をかけてしまわないよう、対策を知っておきましょう。
誤って二枚重ねにしてしまう
すでにコンタクトレンズを装用している、あるいは目に古いコンタクトレンズが残っている状態で、新しいコンタクトレンズを付けてしまっているパターンです。
- 黒目の上で二枚重ねになっている
- 1枚は白目にズレていて、もう1枚を黒目に乗せてしまう
これらは、装用する際の確認・注意が足りないことが原因でしょう。
意図的に二枚重ねにする
コンタクトレンズを、例えば以下のように意図的に二枚重ねて使用する方もいます。
- 度入りのコンタクトレンズと度なしのカラコンを組み合わせる
- 色の違う度なしのカラコンを二枚使う
気に入った色のカラコンを買って、普段の度入りのコンタクトレンズの上から付けている場合があるのです。
また、気に入った色の瞳にしたいという理由から、色の違う度なしのカラコンを二枚重ねて新しい色を作る方もいます。
しかし、前述の通り、コンタクトレンズとカラコン、カラコン同士の重ねづけは絶対に行ってはいけません。
コンタクトレンズを二枚重ねにするとどうなる?
コンタクトレンズを二枚重ねにすると以下のことが起こる可能性があります。
- 見えにくくなる
- 酸素透過率が下がる
- コンタクトレンズにキズが付く
- 目の病気につながる
これらはどれも快適さが失われるだけではなく、目にとって大変危険な状態です。それぞれのリスクについてご紹介します。
見えにくくなる
コンタクトレンズを二枚重ねにすると、見えにくさを感じます。
とくに度入りのコンタクトレンズを重ねた場合は、度数が目に合わなくなるため、とても見えにくくなるのです。
また、度入りのコンタクトレンズと度なしのカラコンを併用したときも同様です。二枚のコンタクトレンズを通して物を見ることになり、通常よりも見えにくくなります。
酸素透過率が下がる
コンタクトレンズの重ね付けにより、酸素透過率も下がります。
目の角膜と呼ばれる黒目の部分には、血管がありません。そのため、黒目は普段、涙に溶け込んだ空気中の酸素を取り込んで呼吸をしています。このとき、酸素透過率が高いコンタクトレンズであれば、酸素を目に多く届けられ、より快適に装用できるのです。

しかし、たとえ酸素透過率が高いコンタクトレンズでも、二枚重ねになっていると、うまく効果が発揮されません。目にふたをされたような状態になり、目に酸素が十分には行きわたらなくなるのです。
角膜に酸素が行きわたらないと、ドライアイになったり、さまざまな目の病気につながったりしてしまいます。
ドライアイについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

コンタクトレンズにキズが付く
コンタクトレンズが重なっていると、コンタクトレンズ同士がこすれ合って、キズが付いてしまいます。
コンタクトレンズは本来、1枚で使う構造に作られています。そのため、二枚重ねることによって、目とのフィッティングも悪くなってしまうのです。
コンタクトレンズに入ったキズやフィッティングの悪さは、目にもダメージを与えてしまいます。
目の病気につながる
コンタクトレンズの二枚重ねにより、以下のような目の病気も発生する可能性があります。※参考1
- 角膜上皮障害
- 角膜潰瘍
- アカントアメーバ角膜炎
- 角膜内皮障害
- 巨大乳頭結膜炎
コンタクトレンズによる目の病気により、ゴロゴロ、痛み、充血、痒み、目やに、見えにくさなども生じます。日常生活に支障が出てしまうこともあるでしょう。
コンタクトレンズの二枚重ねが取れないときは?
コンタクトレンズを二枚重ねて付けてしまった場合、まずは普段と同じように指でつまんで取り出します。
もしどうしても取れないときは、眼科を受診しましょう。無理に取ろうとすると目の表面にキズが入ってしまい、目の病気を引き起こしてしまう可能性があるためです。
コンタクトレンズが張り付いたときの外し方を詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

コンタクトレンズの二枚重ねの予防策
コンタクトレンズの二枚重ねの予防策は以下の通りです。
- 鏡で確認する
- 片目ずつ見え方を確認する
- 目を閉じて眼球を動かす
- 度入りのカラコンを使う
どれも、方法として難しいものではありません。日ごろから意識して、コンタクトレンズの取り扱いに注意すれば、重ねづけしてしまうことを避けられるはずです。
鏡で確認する
まずはコンタクトレンズを外した後に、コンタクトレンズが目の中に残っていないか鏡で確かめましょう。
コンタクトレンズには、ほんのり色が付いているものもあります。そのため、もし目の中に残っていても、鏡で確認できるケースがあるのです。
また、自分では外したつもりでもうまく外れていない場合があります。毎回、鏡で目の中を確かめる習慣を付けると良いでしょう。
片目ずつ見え方を確認する
コンタクトレンズを入れる前に、片目ずつの見え方を確かめてみましょう。

物がよく見えるときはコンタクトレンズがすでに付いている場合。物がよく見えないときは付いていない場合です。
コンタクトレンズを付けていないのに物がよく見えるときは、目の中に古いコンタクトレンズが残っているかもしれません。
目を閉じて眼球を動かす
コンタクトレンズが目に残っているか目で見ても分からない場合は、装用する前に目を閉じて、眼球を動かしてみましょう。
コンタクトレンズが白目に残っていると、目を閉じて眼球を動かすと違和感を覚える場合があります。
また、眼球を動かしているうちにコンタクトレンズが涙で潤って、白目から黒目に戻ってくることもあります。
コンタクトレンズがどこに入っているか分からない方は、こちらの記事もご参照ください。

度入りのカラコンを使う
度入りのコンタクトレンズと度なしのカラコンの二枚重ねは、目の病気を引き起こす可能性があるため絶対に行わないでください。
カラコンを使いたい場合には、自分自身の目に合った度入りのものを使いましょう。最近はカラーバリエーションや度数が豊富になっているため、お気に入りのカラコンがきっと見つかるはずです。
ただし、カラコンはメーカーやカラー、デザインなどのバリエーションが多い分、より慎重に選ぶ必要があります。
安全なカラコンの確認方法や選び方、おすすめ商品を詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。


コンタクトレンズを正しく使って快適に過ごそう
コンタクトレンズを二枚重ねにしてしまった場合、目の病気を引き起こす可能性があり大変危険です。
ただし、コンタクトレンズの正しい使い方をして、付け外しの際にも少し注意を払うだけで対策できます。普段からできる対策を試し、目の安全を守れるようにしましょう。
アットコンタクトでは、安全に使用できる度入りのカラコンや、コスパの良いコンタクトレンズなど、さまざまなコンタクトレンズを豊富に扱っています。コンタクトレンズの購入の際は、ぜひアットコンタクトをご利用ください。
アットコンタクトTOPページはこちら参考資料
- 参考1:コンタクトレンズによる目の病気 | 一般社団法人 日本コンタクトレンズ協会
- https://www.jcla.gr.jp/safely/disease.html