コンタクトレンズの定期検診に行ってない人必見!必要性と頻度・内容
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コンタクトレンズはネット通販で手軽に購入できるようになっています。しかし、定期的に眼科で検診は受けていますか?
コンタクトレンズは、健康に重大な影響を与えるおそれがあり、その適切な管理が必要とされる高度医療管理機器です。
目に症状がないからといって、定期検診を怠ると重大な眼病にかかる可能性があります。
この記事では、定期検診の必要性について詳しく説明していきます。ぜひご覧ください。
コンタクトレンズの定期検診の頻度と内容
定期検診は、3ヶ月に1回が目安とされています。ただし、あくまで目安のため受診した眼科医に従いましょう。
また、前回と同じ眼科で同じ内容のコンタクトレンズを希望の場合は、定期検診の検査時間は短時間で終わります。
詳しく説明していきます。
定期検診の頻度は3ヶ月に1度が目安
コンタクトレンズは、重大な障害を引き起こすこともありうる高度管理医療機器です。自覚症状がなくても目に小さな傷が付いていたり、コンタクトレンズの汚れにより、眼病を招くリスクがあります。
コンタクトレンズを安全・快適に使用するために、コンタクトレンズが目に合っているか、目に異常がないかなど定期的に眼科で検査を受けましょう。※参考1
終日装用の場合は、3ヵ月に1回、連続装用の場合は1ヵ月に1回が目安です。ただし、目に症状がある場合は、直ちに眼科へ受診しましょう。
定期検診では視力検査や目の診察を受ける
定期検診では、以下の流れで目の診察を受けます。
- 1.問診
- 2.コンタクトレンズの視力検査
- 3.診察
- 4.コンタクトレンズの処方箋の発行、購入
視力検査では、使用中のコンタクトレンズの見え方や正しい度数で装用できているかを確認できるため重要な検査です。
診察では、コンタクトレンズを装用できる目の状態かどうか、異常はないか、医師が目の奥の方や表面を観察します。
同じコンタクトレンズを購入予定で、目の症状や見え方・装用感に問題がない場合は、種類や度数を変更しないため検査は短時間で終了しやすいです。
2回目のコンタクトレンズを購入する手順について詳しく説明している記事はこちらです。
2回目のコンタクトレンズの買い方は?【眼科で再検査は必要?】コンタクトレンズの定期検診が必要な理由
目の状態は、時間の経過とともに変化し、コンタクトレンズの適切な度数が変化することがあります。また、目に症状がなくても眼病になることがあるため、早期発見や予防ができます。
目の健康を守るために定期検診は重要です。ここからは検診を受けるとどのようなメリットがあるか説明していきます。
目に合う度数は変化する
目の状態は時間の経過とともに変化し、コンタクトレンズの適切な度数も変化します。また、よく見えていても、コンタクトレンズを過矯正(※)のまま使っていて、疲れや肩こりの原因になることもあるでしょう。
定期的に検診を受けて目の健康状態や、適切な度数・製品を確認することが重要です。
(※)近視を矯正し過ぎて遠視になってしまった状態※参考2
コンタクトレンズの度数選択について詳しく説明している記事はこちらです。
コンタクトレンズの度数の正しい選び方【知っておくべき7つのポイント】コンタクトレンズに汚れや傷がないか見てもらえる
2WEEKや、通年タイプのコンタクトレンズを使用している場合は、コンタクトレンズに肉眼では確認できない小さな汚れや傷が蓄積していることがあります。
コンタクトレンズ眼障害の大きな原因は、コンタクトレンズの汚れです。※参考3
定期検診では目の状態を確認するので、レンズケアの見直しや、新しいコンタクトレンズに変更するなど、コンタクト装用する際の改善点を医師に教えてもらえます。
自覚していない目の病気を見つけられる
コンタクトレンズ眼障害は10人に1人の割合で発生しています。※参考4
また、装用感の良いソフトコンタクトレンズを使用していると、痛みや違和感を感じにくく眼病に気づくことが遅れてしまうことがあります。
普通にコンタクトレンズを使用していても眼障害は起こる可能性があるため、定期検診が重要です。
目の病気を予防できる
目の酸素不足や乾燥によって目の病気を引き起こすことがあります。
定期検診を受けていると事前に発見ができるため眼病になる前に予防ができるでしょう。
コンタクトレンズの定期検診Q&A
定期検診を受けるにあたって、何点か疑問に思う点があるかと思います。その中で、多くの質問をいただく以下の4点について詳しく説明していきます。
- コンタクトレンズをしたまま行って大丈夫?
- その場で購入せず定期検診だけ受けられる?
- 費用はどれくらいかかる?
- 必要な持ち物は?
疑問を解決して、定期検診で大切な目を守りましょう。
コンタクトレンズをしたまま行って大丈夫?
一般的にコンタクトレンズは付けたまま受診します。ただし、目に異物感や症状がある場合は、裸眼の状態でコンタクトレンズは持参してください。
また、1DAYタイプなどの外したら再使用できないコンタクトレンズの場合、余分に持参して受診しましょう。
定期検査の内容は眼科によって多少の違いがあるため、疑問があれば事前に眼科へ問い合わせると安心です。
その場で購入せず定期検診だけ受けられる?
眼科によって異なります。併設の店舗での購入に限定し、定期検診(処方箋のみの発行)だけは行っていない眼科もあるため、定期検診を受けて処方箋のみの発行が可能か事前に眼科へ確認しましょう。
ネット通販でコンタクトレンズを購入する場合の手順について詳しく説明している記事はこちらです。
【コンタクトレンズの買い方】ネット通販で購入する方法や手順を解説費用はどれくらいかかる?
定期健診の費用は負担割合によって異なりますが、初診の場合は1,000~1,500円程度、再診の場合は350~850円程度です。眼科によって検査の内容が異なったり、薬の処方がされたりするため、さらに料金が追加となることもあります。
また、併設の店舗でコンタクトレンズを購入する場合は、コンタクトレンズ代も別途必要です。
処方箋のもらい方や、眼科の受診費用について詳しく説明している記事はこちらです。
【コンタクトレンズの処方箋のもらい方】眼科の受診方法や費用などを解説必要な持ち物は?
保険証と現金を持参します。初めて受診する眼科の場合は、使用中の製品や度数が分かるパッケージも持参すると良いでしょう。
また、メガネも持っていくと、視力検査の際の参考にできる場合があります。加えて、コンタクトレンズを外す時間があったとしてもメガネをかけておけば見え方に不自由しません。
定期検診は異常を感じていなくても必ず受けよう
コンタクトレンズは、ネット通販で安く手軽に購入ができ、定期購入などの便利なサービスもたくさんあります。
ただし、コンタクトレンズは高度医療管理機器です。
定期検診を怠ってしまうと、症状が悪化し最悪の場合失明に至る場合もあります。定期健診によって目の健康状態を守ることが出来るため、目に異常を感じなくても必ず受けましょう。
参考資料
- 参考1:日本コンタクトレンズ学会:定期検査
- https://www.jcla.gr.jp/contactlens/howtouse.html
- 参考2:日本眼科医会:屈折矯正⼿術の 問題点・注意点 ②過矯正
- https://www.gankaikai.or.jp/press/20160616_2.pdf
- 参考3:日本コンタクトレンズ学会:コンタクトレンズの汚れとキズ
- http://www.clgakkai.jp/general/study01-1.html
- 参考4:日本眼科医会:コンタクトレンズ眼障害 放置すると失明の可能性も
- https://www.gankaikai.or.jp/press/pdf/2004.pdf