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「CYL」の意味や乱視度数の見方を解説

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「CYL」とは?

乱視用コンタクトレンズのパッケージに記載されている「CYL」とは何を意味するのでしょうか。

この記事では「CYL」の数値の意味や度数の強さについて解説しています。

また、1DAY・2WEEKの乱視用コンタクトレンズ、乱視用カラコンを紹介しています。

乱視用コンタクトレンズを使用中の方や今後購入をお考えの方も、この記事から「CYL」と乱視について理解を深め、適切なコンタクトレンズ選びの参考にしてください。

「CYL」とは「乱視度数」を表す

「CYL」とは「Cylinder」(シリンダー)を略して表記したもので、「乱視度数」のことです。「円柱度数」とも呼ばれます。

乱視用コンタクトレンズを使用している方は、パッケージに「CYL」の数値が記載されていることをご存じでしょうか。

メガネやコンタクトレンズの処方箋に「CYL」の項目があるのを見た方もいるでしょう。

コンタクトレンズのパッケージ記載の数値とは

「CYL」など、コンタクトレンズのパッケージに記載されている数値の意味を解説します。

パッケージ記載パラメーター
  • POWER/PWR/P/D/SPH/S:球面度数
  • マイナス(-)で表される近視の度数やプラス(+)で表される遠視の度数
  • BC:ベースカーブ
  • コンタクトレンズ内側の曲がり具合
  • DIA:直径
  • コンタクトレンズの直径

乱視用コンタクトレンズには、上記の項目に加え、「CYL」と「AXIS」が記載されています。

  • CYL:乱視度数/円柱度数
    マイナス(-)で表される乱視の度数
  • AXIS/AX:乱視軸/円柱軸
    乱視の角度

「AXIS」は、下記のように乱視の種類に応じて決まります。

  • 直乱視(角膜が横長の楕円形)→ AXIS180°
  • 倒乱視(角膜が縦長の楕円形)→ AXIS90°
  • 斜乱視(角膜が斜めの楕円形)→ 向きに合ったAXIS
乱視の見え方

乱視があると、濃さが均一である放射線の濃さに差があるように見え、乱視の種類によって濃淡の位置が異なります。

適切な「CYL」、「AXIS」のコンタクトレンズやメガネで矯正すると、濃さが均一に見えるようになります。

下記の記事もご参照ください。

イメージ画像・処方箋の上部 コンタクトレンズの処方箋の見方【近視・遠視・乱視・遠近両用】

「CYL」の数値が大きいほど乱視度数が強い

「CYL」の数値は乱視度数の強さを表します。

マイナス(-)で表される数値が大きいほど、乱視度数が強いです。

一般的に、強い乱視ほど「CYL」の数値が大きいコンタクトレンズやメガネで矯正します。

正視・近視 遠視・乱視

乱視とは屈折異常の1つで、焦点が1カ所で結ばれない状態です。

乱視によって、ものが二重に見えたりぼやけたりして不自由な場合、乱視度数の入ったコンタクトレンズやメガネの使用が適しています。

コンタクトレンズのCYLの強さはどう選ぶ

コンタクトレンズの「CYL」の選び方については、まず下記の2点を頭に入れておきましょう。

  • 「CYL」は近視・遠視度数のように細かく選べるわけではなく、3~4種類から選ぶ
  • 眼科で検査を受けないと適切な「CYL」は分からない

眼科で検査を受けると、「CYL」「AXIS」「PWR」などの適切な数値や、適切な商品が分かります。

詳しく解説していきます。

乱視の強さに合うCYLを数種類から選択

乱視用ソフトコンタクトレンズの「CYL」は、商品ごとに異なる数種類の中から選択します。

多い商品で3〜4種類ほどの「CYL」が用意されています。

よくある「CYL」は、-0.75、-1.25、-1.75、-2.25です。乱視の強さに応じて合うものを選択します。

メガネは0.25刻みで細かく「CYL」を選択できるため、メガネとコンタクトレンズの「CYL」は同じとは限りません。

「AXIS180°」の直乱視や「AXIS90°」の倒乱視よりも数の少ない斜乱視の方や、遠視、強い近視の方などは、「CYL」の選択肢が少なくなる場合があります。また、対応していない商品もあります。

適切なCYL・商品を知るには眼科受診が必須

乱視用に限らず、コンタクトレンズを購入するには眼科の受診が必須です。※参考1

乱視用コンタクトレンズは、乱視用でないコンタクトレンズよりも、度数の決め方が複雑です。

「CYL」や「AXIS」の規格は商品ごとに異なり、乱視の状態によって合う商品と合わない商品があります。

向きが重要な乱視用コンタクトレンズは、目の中で回転しないように作られています。この構造や装用感、見え方などは商品によってさまざまです。

弱い乱視なら乱視用でないコンタクトレンズが適する場合もあり、強い乱視は乱視用ソフトコンタクトレンズでは矯正しきれない場合もあります。

このように適切な「CYL」や商品は自分で判断が難しいため、眼科医の処方を受ける必要があります。

また、適切な度数を知った後も、眼科での定期検査を必ず受けましょう。※参考2

下記の記事もご参照ください。

乱視の見え方のイメージ画像 乱視だけど普通のコンタクトレンズで良い?おすすめの商品も紹介

乱視用コンタクトレンズ【7選】

1DAY・2WEEKの乱視用コンタクトレンズ、乱視用カラコンを紹介します。

「CYL」「AXIS」などの規格や特徴をまとめていますので、比較検討してください。

すべてアットコンタクトの通販サイトでも取り扱っており、各商品ページで価格や口コミを確認できます。

各商品を取り上げて、より詳しく紹介している記事もご参考にしてください。

ワンデーアキュビューモイスト乱視用

ワンデーアキュビューモイスト乱視用のパッケージ画像

乱視用コンタクトレンズのなかでも製作範囲が広く、幅広い乱視に対応します。

横になった姿勢でもコンタクトレンズの位置が安定しやすくクリアに見え、薄くてやわらかいため装用感が良いのが特徴です。

アキュビューの全商品にUVカット機能があります。

使用期間:1DAY

製作範囲:

POWER CYL AXIS
±0.00~-6.00(0.25ステップ) -0.75、-1.25、-1.75 10°、20°、60°、80°、90°、100°、120°、160°、170°、180°
-2.25 20°、90°、160°、180°
-6.50~-9.00(0.50ステップ) -0.75、-1.25、-1.75 10°、20°、90°、160°、170°、180°
+0.25~+4.00(0.25ステップ) -0.75、-1.25、-1.75 90°、180°
イメージ画像・ワンデーアキュビューモイスト乱視のパッケージ画像 ワンデーアキュビューモイスト乱視用とは?特徴やオアシスとの違いも ワンデーアキュビューモイスト乱視用を購入する

ワンデーアキュビューオアシス乱視用

ワンデーアキュビューオアシス乱視用のパッケージ画像

急に視線を移してすばやく目を動かしても、コンタクトレンズが正しい向きでとどまりクリアな視界が確保されます。

まばたきの際の摩擦が抑えられ、多くの酸素を通す目に優しいコンタクトレンズです。

使用期間:1DAY

製作範囲:

POWER CYL AXIS
±0.00~-6.00(0.25ステップ) -0.75、-1.25、-1.75、-2.25 90°、180°
-6.50~-9.00(0.50ステップ) -0.75、-1.25、-1.75 90°、180°
+0.25~+4.00(0.25ステップ) -0.75、-1.25、-1.75 90°、180°
アキュビューオアシスの画像 アキュビューオアシス乱視用はどんなコンタクトレンズ?種類や特徴を解説 ワンデーアキュビューオアシス乱視用を購入する

ワンデーピュアうるおいプラス乱視用

ワンデーピュアうるおいプラス乱視用

水分を保ち汚れにくい独自の素材で、天然保湿成分が配合された優しい装用感のコンタクトレンズです。

国内生産品でUVカット機能があり、1箱32枚入りです。

使用期間:1DAY

製作範囲:

POWER CYL AXIS
±0.00~-6.00(0.25ステップ) -0.75、-1.25 20°、90°、160°、180°
-1.75 180°
-6.50~-10.00(0.50ステップ) -0.75、-1.25 20°、90°、160°、180°
-1.75 180°
+0.25~+2.00(0.25ステップ) -0.75、-1.25 90°、180°
-1.75 180°
イメージ画像SEED ワンデーピュアはどんなコンタクトレンズ?種類と買い方も紹介 ワンデーピュアうるおいプラス乱視用を購入する

アキュビューオアシス乱視用

アキュビューオアシス乱視用

裸眼時の約98%の酸素を目に届けられ、涙に似た保湿成分が乾燥を防ぎます。

エッジ部分が薄いため装用感が快適で、見え方のぶれにくい構造です。

使用期間:2WEEK

製作範囲:

POWER CYL AXIS
±0.00~-6.00(0.25ステップ) -0.75、-1.25、-1.75 10°、20°、60°、90°、120°、160°、170°、180°
-2.25 10°、20°、90°、160°、170°、180°
-6.50~-9.00(0.50ステップ) -0.75、-1.25 10°、20°、60°、90°、120°、160°、170°、180°
-1.75、-2.25 10°、20°、160°、170°、180°
アキュビューオアシスの画像 アキュビューオアシス乱視用はどんなコンタクトレンズ?種類や特徴を解説 アキュビューオアシス乱視用を購入する

2ウィークピュアうるおいプラス乱視用

2ウィークピュアうるおいプラス乱視用のパッケージ画像

まばたきによってコンタクトレンズが正しい位置に保たれる構造で、良好な見え方が得られます。

UVカット機能付きで、丈夫で汚れを寄せ付けにくいため2週間快適に使用できます。

使用期間:2WEEK

製作範囲:

POWER CYL AXIS
±0.00~-6.00(0.25ステップ) -0.75、-1.25 90°、180°
-1.75 180°
-6.50~-8.00(0.50ステップ) -0.75、-1.25 90°、180°
-1.75 180°
シード2ウィークピュアうるおいプラス シード2ウィークピュアうるおいプラスの特徴は?乱視・遠近両用も 2ウィークピュアうるおいプラス乱視用を購入する

エアオプティクスプラスハイドラグライド乱視用

エアオプティクスプラスハイドラグライド乱視用

下部を薄くしてまばたき時の不快感を抑え、見え方も安定させた独自の構造です。

親水性保護膜が乾燥を抑え、化粧品などの脂質汚れの付着も防ぎます。

使用期間:2WEEK

製作範囲:

POWER CYL AXIS
±0.00~-6.00(0.25ステップ) -0.75、-1.25、-1.75、-2.25 20°、90°、160°、180°
-6.50~-10.00(0.50ステップ) -0.75、-1.25、-1.75、-2.25 20°、90°、160°、180°
+0.25~+6.00(0.25ステップ) -0.75、-1.25、-1.75、-2.25 90°、180°
シード2ウィークピュアうるおいプラス エアオプティクス プラス ハイドラグライド 乱視用とは?特徴を紹介! エアオプティクスプラスハイドラグライド乱視用を購入する エアオプティクスプラスハイドラグライド乱視用(遠視用)を購入する

シードアイコフレワンデーUV M トーリック

シードアイコフレワンデーUVMトーリックのパッケージ画像

乱視用のカラコンで、カラーはブラウンです。

「CYL」「AXIS」の選択肢は限られますが、乱視の状態に合えば、快適な見え方を得ながらおしゃれを楽しめます。

使用期間:1DAY

製作範囲:

POWER CYL AXIS
±0.00~-6.00(0.25ステップ) -0.75、-1.25 180°
-6.50~-8.00(0.50ステップ) -0.75、-1.25 180°
シードアイコフレワンデーUVMトーリックを購入する

下記の記事でも乱視用コンタクトレンズ・乱視用カラコンを紹介しています。

おすすめの乱視用コンタクトレンズ おすすめの乱視用コンタクトレンズ【1DAY・2WEEKタイプ別に紹介】 イメージ画像 乱視用カラコンとは?色素が薄い系など似合うカラコンの選び方も紹介

乱視用コンタクトレンズの購入は「CYL」を確認

乱視用コンタクトレンズの購入の際には「CYL」「AXIS」「PWR」などの数値を確認します。

インターネット通販で購入したい場合には、眼科で処方箋を発行してもらい、記載された数値を通販サイトで選択しましょう。

アットコンタクトでは、同じ商品・度数であれば2回目以降の購入時に度数選択は不要で、迷わず簡単に注文ができます。乱視用コンタクトレンズの購入にぜひご利用ください。

アットコンタクトTOPページはこちら

参考資料

参考1:購入するには|日本コンタクトレンズ協会
https://www.gankaikai.or.jp/press/pdf/2004.pdf
参考2:注2 コンタクトレンズの使用方法について|日本コンタクトレンズ協会
http://www.clgakkai.jp/general/study04-4.html